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芽百マミム

天職を占ってくださいと聞かれるたびに思う 本当に人生を変える仕事は、運命が決めるものじゃない。誰かの愛を受け継いだ先に見つかるもの

「先生、私の天職って何ですか?」
占いをしていると、本当によく聞かれる質問です

もちろん、生まれ持った性質や向いている仕事は占いから読み解くことができます

でも、私はいつも思うことがあります

天職は、誰かに教えてもらうものではなく、自分の人生を生きる中で育っていくものなのかもしれない、と
その考えの原点には、私の母がいます

どんなに忙しい日でも、母は食卓を手抜きしませんでした

仕事で疲れて帰ってきた日も
夜に友達と出かける予定がある日も
家のことをきちんと終わらせ、温かいご飯を用意してから出かけていました

「今日は疲れたからいいや」
そんな言葉を聞いた記憶がありません

だから父も、母が自分の時間を楽しむことに何も言いませんでした

やるべきことをきちんとやっている人は、自然と信頼される

子どもだった私は、その姿を何気なく見て育ちました。

そして、その母もまた、自分の母から受け継いでいたのです。

私の祖母は畑で野菜を育て、季節ごとに漬物を漬けていました。

食卓には何品ものおかずが並び、旬の野菜や手作りの料理が当たり前のように並んでいました。

「食べることは、生きること」

そんな言葉を聞いたわけではありません

でも、その食卓そのものが、そう教えてくれていた気がします

実家を離れて一人暮らしを始めた私は、最初に覚えようと思ったのが料理でした

母の味が恋しくて、何度も電話をかけました

「この煮物、どうやって作るの?」
「味噌汁の味が違うんだけど、何を入れてるの?」

そのたびに母は、丁寧にレシピを教えてくれました

今のように動画を見ればすぐ分かる時代ではありません

料理本を開いて、何度も失敗して、少しずつ覚えていきました

気がつけば、料理を始めて10年以上

今では計量スプーンを使うことも少なくなりました

調味料は目分量
味見をしながら整える
あの頃、「分からない」と電話をしていた私が、今では感覚で料理を作っています

そして今は飲食の仕事にも携わり、毎日のように新しい発見があります

料理は、終わりのない学びです

だから面白い
だから飽きない

私は料理人になろうと思って始めたわけではありません

ただ、「母の料理が食べたい」という気持ちから始まりました

でも、その小さなきっかけが、今の仕事にもつながっています

だから私は、「天職」という言葉を少し違う角度から見ています

向いているかどうかも大切
才能があるかも大切

でも、それ以上に大切なのは
「その時間を楽しめているか」
苦痛ではなく、夢中になれるか
もっと知りたいと思えるか
昨日より今日の自分が少し成長できたと感じられるか
その積み重ねが、やがて「天職」と呼ばれるものになるのではないでしょうか

人生は、特別な才能だけで輝くわけではありません

誰かから受け取った愛情や教えを、自分の手で育てていくこと

祖母から母へ
母から私へ
そして、私からまた誰かへ

そんなふうに受け継がれていくものこそ、本当の財産なのだと思います

だから今日も私は、料理をしながら感じています

天職とは、運命に用意された仕事ではなく、愛情を注ぎ続けた先で、いつの間にか「これが私の道だった」と気づくものなのだと(*´꒳`*)

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