美南ミナミ
梅田のまんなかで思い出した、学童保育の子どもたちの小さな本音
こんにちは。
ほしよみ堂大阪梅田店の美南ミナミ(みなみなみ)です。
以前、私は学童保育でアルバイトをしていたことがあります。
学校が終わる時間になると、
子どもたちが次々と帰ってきます。
「ただいま!」と元気な声で入ってくる子。
ランドセルを置く前から、
その日にあったことを話しはじめる子。
少し疲れた顔で、静かに座る子。
同じ放課後でも、
子どもたちの表情は毎日少しずつ違っていました。
楽しいことがあった日。
友だちとケンカしてしまった日。
宿題がうまく進まなくて、ちょっと不機嫌な日。
本当は甘えたいけれど、うまく言葉にできない日。
子どもたちと過ごしていると、
人の気持ちは、
言葉になる前に表情やしぐさに
出るのだなと感じることがよくありました。
「大丈夫」と言っていても、
少しだけ目が寂しそうだったり。
元気に走り回っていても、
ふとした瞬間に黙り込んだり。
そんな小さな変化に気づいたとき、
無理に聞き出すのではなく、
そばにいることの大切さを教えてもらいました。
梅田の街を歩いていると、
その頃のことを思い出すことがあります。
大阪駅や梅田駅のまわりは、
いつもたくさんの人でにぎわっています。
通勤の人、
買い物を楽しむ人、
待ち合わせをしている人、
遠くから来られた人。
地下街を歩いていると、
みんなそれぞれの場所へ向かっていて、
街全体が大きな流れの中にあるように感じます。
でも、
その一人ひとりにも、
きっといろいろな一日があります。
嬉しいことがあった人。
少し疲れている人。
誰かに会う前で緊張している人。
何かを決めきれずに、心の中で迷っている人。
梅田は明るくて、便利で、にぎやかな街です。
けれど、ふと立ち止まれる場所や、
少し気持ちをゆるめられる時間も大切なのかもしれません。
学童保育にいた頃、
子どもたちにとって放課後の時間は、
ただ遊ぶだけの時間ではありませんでした。
学校でがんばってきた気持ちを少しほどいたり、
家に帰る前に安心したり、
明日また学校へ行くために、
心を整える時間でもあったように思います。
大人になっても、
そういう時間は必要ですよね。
毎日忙しくしていると、
自分が疲れていることにも気づきにくくなります。
「まだ大丈夫」
「これくらい平気」
「みんなもがんばっているから」
そう思っているうちに、
心が少しずつ重たくなることもあります。
だからこそ、梅田のにぎやかな街の中で、
少しだけ肩の力を抜ける時間が
あってもいいのかなと思います。
特別なことを話さなくても、
うまく言葉にできなくても、
自分の気持ちに少し目を向けるだけで、
心が軽くなることがあります。
子どもたちが放課後に
少しずつ表情をやわらげていく姿を見て、
私は「安心できる時間」の大切さを知りました。
梅田の街の灯りの中にも、
そんなやさしい時間があればいいなと思っています。
今日も一日がんばったあなたが、
少しだけほっとできますように。






