ミルラ
MYRRHA ( みるら ) |此岸と彼岸、お盆という文化。境界線がほどけていく目に見えない世界。
お盆になると、普段より少しだけ
「 目に見えない世界 」を意識する。
亡くなった人を迎え、思いを
馳せ、そして送り出す。
日本では昔から、夏のこの時期を
「 この世 」と「 あの世 」が
近づく時間として過ごしてきました。
西洋占星術にも、こうした境界の
向こう側を象徴する場所があります。
8ハウスと12ハウス。
このふたつは似ているようで、
じつはかなり違います。
8ハウスは「 自分と誰かの境界を越える場所 」
他者との深い結びつき、共有する財産、
血縁、継承、秘密、そして死と再生。
自分ひとりでは完結しないものを受け取り、
それによって自分自身が変化していく。
8ハウスの「 死 」は、
単純な終わりではありません。
誰かから受け継いだものが、
自分の中で新しい形になっていく。
家族から受け継いだ価値観。
親からもらった才能。
先祖から続いてきたもの。
それらを受け取りながらも、ときに
「 もう私の代で終わらせよう 」と
手放すタイミングに遭遇したり。
受け継ぐこと、終わらせること、
どちらも8ハウスの変容なのです。
一方の12ハウスはもっと境界が曖昧。
12ハウスは、無意識、夢、隔離、手放し、
浄化、個人という枠を超えた世界を象徴。
8ハウスが「 誰かとの境界を越える場所 」
だとしたら、12ハウスは、「 自分という
境界そのものが溶けていく場所 」。
12ハウスには、眠りや夢、祈り、瞑想、
見えないものとのつながりのテーマも。
そして興味深いのが、12ハウスも
「 終わり 」を意味するということ。
それは、死そのものというより、
次のサイクルへ入る前に、古い
自分を手放していく時間とも読めます。
12ハウスは、1ハウスの直前。
つまり、ひとつの人生のサイクルを終えて、
再び「 自分 」が生まれる直前の場所。
8ハウス = 変容するための死。
12ハウス = 次の始まりへ還るための手放し。
お盆という日本の文化を、この
ふたつのハウスから眺めてみると。
先祖から受け継いだものを思い、自分の中に
流れているものを感じるのは8ハウス的。
亡き人を想い、日常の自分という境界を
少しだけ緩め、目に見えないものへ意識
を向けるこちらは12ハウス的。
お盆は、もしかすると私たちが普段
忘れている「 境界 」を、ほんの少し
思い出させてくれる時間なのかもしれません。
終わるものがあるから、
受け継がれるものがある。
手放すことで新しい自分が生まれる。
8ハウスも12ハウスも、
境界を越えるとどう変わる
のか を教えてくれる場所。
今年のお盆は、亡くなった
人を想うだけではなく、
私は、何を受け継いできたんだろう 。
そして、何を手放して次へ進むんだろう。
そんな問いを、自分のホロスコープに
重ねてみるのも面白いかもしれません。
MYRRHA みるら
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