青い羊
【青い羊からの手紙】No.9…超後ろ向きは 前向き
【青い羊からの手紙】No.9
『超後ろ向きは 前向き』
情熱が湧かないとしたら、
あなたは 切羽詰まっていない。
落ちるところまで落ちてみる。
追伸
すべてうまくいきますように。青い羊

こんにちは、青い羊です。
もう二度と食べられない幻のケーキのおはなし。
それは、私が銀座で働き始めた平成元年、
1989年のことです。
銀座6丁目、交詢社通りにエルドールというお店がありました。
1階の角でヨーロッパ調の石造り。
中に入ると薄暗く、正面にショーケースがぽっかり浮かんでいる。
それはそれは美しいケーキが並んだ、高級感あふれるお店でした。
私は、その斜め向かいの画廊で働いていて、時々、こちらのケーキをおやつに頂けたのです。
迷って選ぶのはいつも「栗の里」、
名前は和風ですが、お洒落度はNo.1 。
栗のイガを思わせる、5-7センチの長さの細い棒状のデコレーションが、ケーキが見えないほど刺さっているのです。
こんなケーキ見たことない!
アートでした。
これだけの数を刺すのに、どれだけ手間がかかるのでしょう。
口に刺さる感じが楽しくて、
食べるのがもったいなくて、
ロマンティックなケーキです。
幸せはつかの間。
平成バブルと共に、エルドールは無くなりました。
8丁目のピエスモンテが、その流れをくむ店といわれていますが、
画廊のお客様に手土産としてお持ちした際、
エルドールとは違うと言われてしまいました。







