人の心を「分かったつもり」になるのが、一番怖いと思っています
人の心に関わる仕事を、15年ほど続けてきました。
それだけ長くやっていると、
「人の気持ちが分かるようになりましたか?」
と思われることがあります。
確かに、昔より気づくことは増えたと思います。
表情が変わった。
声の調子が少し違った。
ある言葉だけ、妙に引っかかった。
そんな小さな変化に気づくこともあります。
でも15年やってきたからこそ、逆に思うことがあります。
人の心を「分かったつもり」になるのは怖い。
私は今でもそう思っています。
同じ行動でも、理由まで同じとは限りません
たとえば、黙っている人がいたとします。
怒っているのかもしれない。
悲しいのかもしれない。
考えているだけかもしれない。
何を言えばいいのか分からないのかもしれません。
外から見えるのは、
《黙っている》
という一つの行動だけです。
でも、その理由はいくつも考えられます。
これは恋愛でも同じです。
返信が遅い。
会う回数が減った。
以前より口数が少ない。
起きていることは見えても、なぜそうなっているのかまでは、行動だけでは分からないことがあります。
経験が増えるほど、決めつけやすくなることもあります
長く仕事をしていると、
「こういう人は、だいたいこうだ」
という経験則も増えていきます。
経験はもちろん役に立ちます。
でも、それが強くなりすぎると、
目の前にいる人を見る前に、
「このタイプね」
と答えを出してしまうことがあります。
私は、それをできるだけしたくありません。
人には似ているところがあります。
一方で、まったく同じ人生を歩いてきた人はいません。
だから、
「前にもこういう人がいた」
と思ったときほど、
《本当に同じだろうか?》
と考えるようにしています。
心理学を知っていても、人の心を決めることはできません
心理学には、人を理解するためのさまざまな考え方があります。
私も長い間、それらを学び、実際に人と向き合う中で使ってきました。
けれど、
「この行動をする人は○○です」
「こういう家庭で育ったから○○です」
と、一つの理論だけで人を説明することには慎重でいたいと思っています。
理論は、人を見るための手がかりにはなる。
でも、人そのものではありません。
だから私は、
「どうして、この人の場合はそうなったのだろう?」
というところを見ます。
占いも同じだと思っています
これは占いをするときも変わりません。
周易で卦が出る。
陰陽師カードが出る。
そこから読み取れるものがあります。
もちろん、占い師として私はそれを読みます。
相手の気持ち。
これからの流れ。
動く時期。
注意したほうがいいこと。
出たものは、きちんと伝えます。
ただ、占いの結果を一言だけ当てはめて、
「あなたはこういう人です」
で終わりたくはありません。
その人が何を経験してきたのか。
今、何に悩んでいるのか。
何を望んでいるのか。
同じ結果が出ても、その意味は人によって違うことがあります。
「分からない」から、ちゃんと見る
15年間、人の心と向き合ってきました。
それでも、
「人間のことは全部分かった」
とは、とても言えません。
むしろ以前より、
人って簡単には分からないな
と思うようになりました。
でも、それは悪いことではないと思っています。
分からないから、話を聞く。
分からないから、表情を見る。
分からないから、占う。
そして出てきたものを手がかりに、もう一度その人を見る。
最初から、
「あなたはこういう人です」
と決めてしまったら、その必要はありません。
【人を理解することと、人を決めつけることは違います】
私はこれからも、
「分かったつもり」にならずに、人を見られる占い師でいたいと思っています。
兵主部久談(ひょうすべ・くだん)
ほしよみ堂所属、ほしよみ堂町田店に出演。
周易、陰陽師カード、数秘術、手相、ダウンジングなどを使って鑑定しています。
約15年間、人の心と向き合ってきた経験を生かし、相手の気持ちや未来だけでなく『無意識の思考や行動のパターン』を読み解くことを得意としています。
出演日:火・水・木(18時まで)・金・土






