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兵主部久談

伝えられなかった言葉は、相手が亡くなっても心の中に残ります

あのとき、本当は何を言いたかったのだろう。

どうして、あんな言い方をしてしまったのだろう。

大切な人が亡くなったあと、返事がもらえないと分かっていても、心の中で同じ会話を繰り返すことがあります。

 

人が亡くなると、現実の会話は止まります。

けれど、その人との関係まで、同じ日にすべて終わるわけではありません。

 

言えなかった言葉を認めることは、過去を書き換えるためではなく、止まっている自分の時間をこれからへつなぐためにできることです。

返事のない問いが、心の中に残ります

「私のことを、どう思っていたの」

「あのとき、なぜ分かってくれなかったの」

「本当は、苦しかったのではないの」

 

しかし、聞けないまま亡くなると、問いそのものが行き場を失います。

答えがないから終われないのだと思い、頭の中で相手の言葉を想像し続けることもあるでしょう。

 

けれど、苦しさのすべてが「答えを知らないこと」から生まれているとは限りません。

本当は自分の寂しさを分かってほしかった。

怒っていた理由を聞いてほしかった。

もう一度、大切だと言いたかった。

 

返事を探しているようで、自分の中に残った言葉の行き先を探していることもあります。

最初に浮かぶ言葉が、本当に伝えたい言葉とは限りません

亡くなった人について話すとき、最初に出てくるのは「ごめんなさい」かもしれません。

けれど、その言葉の奥には、感謝、怒り、寂しさ、安心してほしかった気持ちなど、いくつもの感情が重なっています。

 

本店ブログ記事「『あなたが最初に話す悩み』が、本当の悩みとは限りません」で書いたように、最初に口にする言葉は入口です。

私は相談を聞くとき、「相手に何と伝えたいのか」と「相手から何を言ってほしかったのか」を分けて見ます。

 

「謝りたい」と「私も傷ついていた」は両立します。

「ありがとう」と「もっと一緒にいたかった」も、どちらか一方に決めなくてよいのです。

 

言葉を分けると、漠然とした後悔の中に隠れていた、終わらなかった関係の形が見えてきます。

関係は、心の中で形を変えて続きます

私は約15年間、人の感情や記憶、無意識の反応に向き合い、自分自身も生と死を身近な問題として考えてきました。

そこで感じるのは、人との関係は、会えなくなった瞬間に心から消えるものではないということです。

 

教えてもらったこと。

傷ついた言葉。

支えてもらった記憶。

似てきた考え方。

その人との関係は、自分の選び方や反応の中に残ります。

 

だから、無理に「もう終わったこと」にしなくて構いません。

一方で、苦しみ続けることだけが、その人を覚えている証拠でもありません。

言えなかった言葉を、これからの選択へつなげる

本店ブログ記事「選ばなかった道がよく見えても、選択を間違えたとは限りません」で扱ったように、過去の別の可能性は、今から確かめることができません。

 

もし伝えていたら、すべて分かり合えたのか。

それは誰にも分かりません。

 

ただ、伝えられなかった経験から、これから誰に何を伝えるかは選べます。

鑑定では、亡くなった人の意思や返事、死後の世界を事実として決めるのではなく、心に残っている言葉と、その言葉が今の選択にどう影響しているかを一緒に見ていきます。

 

眠れない、食べられない、仕事や生活を保てない状態が続くときや、自分を傷つけたい気持ちがあるときは、占いだけで抱えず、医療機関や公的な相談窓口につながってください。

 

会話が止まっても、あなたの中に残った言葉まで消えるわけではありません。

その言葉を認めることから、過去を抱えたまま、これからを選び直していけるのです。

兵主部久談(ひょうすべ・くだん)
ほしよみ堂所属、ほしよみ堂町田店に出演。
周易、陰陽師カード、数秘術、手相、ダウンジングなどを使って鑑定しています。
約15年間、人の心と向き合ってきた経験を生かし、相手の気持ちや未来だけでなく、【無意識の思考や行動のパターン】を読み解くことを得意としています。

大切な人を亡くしたあとも、
「言えなかった言葉を何度も繰り返してしまう」
「終わらなかった関係を、どう受け止めればよいか分からない」
そんなときは、心に残る言葉と、これから選びたい生き方を一緒に整理していきましょう。

出演日:火・水・木(18時まで)・金・土
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