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星 叶夢

星 叶夢(ほし かなむ)
ほしよみ堂大阪梅田店所属

私は、どうしたい?③ ~金の鳥かごの正体~

私は、結婚したら夫の家族になるものだと思っていました。

だから、夫の両親のことも、亡くなるまで「お父さん」「お母さん」と呼び、実の親のように大切にしていたつもりです。

でも、想いって、なかなか上手く伝わらないものですね……。

 

お金持ちだったはずなのに

夫の両親には、商売が成功し、かなり稼いでいた時代がありました。

いわゆる成金?

本当のお金持ちというより、お金のある暮らしを経験した人たちだったのでしょう。

私の実母には、こんな口癖があります。

「貧乏は3日で忘れるけれど、お金のある暮らしは忘れられない。」

本当に、その通りだと思います。

 

商売が以前ほど上手くいかなくなっても、景気よく稼いでいた頃と同じような生活を続けていたようです。

特に義母は、負けず嫌いの見栄っ張り。

それは息子に対しても同じでした。

ただ、その性格のおかげで、表面的には私を受け入れたように振る舞ってくれていたので、助かった部分もあったと思います。

 

同居して初めて知った現実

半同居から完全同居になった時のことです。

家のローン、固定資産税、共益費……。

次から次へと出てくる支払い。

しかも、かなりの金額の借金がありました。

夫の借金がようやく片づいたと思ったら、今度は親の借金。

確認したよね?なんでやねん!

もう、笑うしかありません。

そのうえ、

夫の両親は、ふたりとも無年金だったのです。

 

えっ!?

年金に関する書類を見て、加入期間がわずか2年足りなかったことを知りました。

義父には、厚生年金に加入していた時期もあったようです。

なんとかならないかと思い、役所にも相談に行きました。

けれど、結果は駄目でした。

保険料の免除申請をした書類は、一度だけ残っていました。

そういえば、義父から、年金を受け取るために追加でお金を納める方法を案内されたことがあったと聞いたような?

私には、知識がなかったうえに

義父は、義母の仕立て仕事による収入が生活を支えていました。

義父も、義母には強く言えなかったのでしょう。

そして、

義母が選んだのは年金の支払いではなく、

お墓の土地を買うことでした。

えっ、そっち!?

当時どんな制度や条件だったのか、

なぜ墓地を購入したのか?

今となっては、わかりません。

 

それでも、私からすれば、

年金を蹴って買った墓地。

しかも、義父が亡くなって

ようやく墓石を建てたのは夫です。

とても、とても高いお墓になりました。

なんぼやねん!もう、笑うしかないでしょう?

 

見栄を張るにもお金がいる

義母には、洋服の仕立てを頼んでくれる固定のお客様がいました。

完全同居になってからも、月に何人かの洋服を作っていました。

仕立て代がどのくらいなのか、私も知っていました。

それなのに、生活費が足りない?

渡しているのに、なんで?

貰ったことはありません。

子供達へのお年玉は結構高額でした。

義母は自分の実家や兄弟姉妹には、百貨店からお歳暮を送る。

私の実家には、ありません。

義父母の誕生日などには、ささやかなプレゼントを贈っていました。

自分の両親には、同じようにしてあげられなかったのに。

結局、

義父母の生活費も借金も、私たち夫婦が背負うことになりました。

 

あの時、家を買っていたら?

実は、結婚した当初、夫の昇給が決まったことがありました。

私は、その時に家を購入したいと考えたのです。

まだ病気にもなっていませんでした。

借金まみれでもありません。

昇給した分を住宅ローンの支払いに充てれば、何とかなるのかも?

でも、頭金がありません。

そこで相談してみたのですが、

返ってきた言葉は、

「生意気な」

うーむ……。

もし、あの時にもっと動いていたら?

今でも、そんな後悔があります。

 

金の鳥かごだと思っていた

近所の人たちも、夫の親戚も、義父母はお金をたくさん持っていると思っていたようです。

私たちがお金を目当てに同居したと思っていた人もいたようです。

義父が亡くなった時には、親戚から直接、

「いくら残してもらったの?」

と聞かれたこともあります。

お金がすべてなのかな?

そう思ってしまいました。

義父母の名誉?を考え、経済的な事情については親戚にも話さずにきました。

確かに、半同居の頃、義父が店を閉めて借金ができたとは聞いていました。

お金を貸してほしいと言われたこともあります。

でも、まさか、ここまでとは……。

 

金の鳥かごに入ったつもりでいました。

ところが、ふたを開けてみれば、

まさかの鳥小屋。

しかも、想像以上に維持費のかかる鳥小屋だったのです。

そして、この鳥小屋には、もう一つ厄介な問題がありました。

それは、お金だけでは解決できないこと。

次回は、鳥小屋での暮らしぶりについて、もう少し詳しく書こうと思います。

愚痴になるけれどね、家族問題を抱えている人にとって参考になるかも?

大阪梅田店  星 叶夢

愛称は梅星(うめぼし)

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