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忍野叶眞

群馬県前橋市にある柳ヶ瀬本店のメニュー「あつあつ鉄板とんかつ焼きそば」

2年前の秋ごろ、オンラインサロンを通して仲良くなった長島君から、
突然、絵を描いてほしいと頼まれました
ちなみに長島君は、群馬県前橋市にある柳ヶ瀬本店の3代目です。

こんにちは。しのびのというか、今回はにんにんです。

私は、趣味から始まった占いと
絵描きという2つの仕事をしています。
占い師のときは「忍野叶眞」、
絵描きのときは「にんにん」という名前で活動しています。
にんにんと名乗りながらずっと
忍者の絵を15年くらい描いています。

私はTikTokで配信をしているのですが、
配信部屋には自分で描いた絵を並べて飾っているんですよ。
配信画面の背景にも忍者の絵をいくつか飾っていました。
そんな私の配信画面に映る絵を見ていた長島君が、配信中に突然、
「大きいサイズの絵をお店に飾りたいから、描いてほしい」
と言い出したんです。

ありがたい話ではあるものの、
何を描いたらいいのだろうと、すごく戸惑いました。
「大きいサイズって、どれぐらい?」と聞いてみたら、
「ポスターくらいのやつですよ」
とのこと。そして「おまかせで……」って。
それ以上のリクエストはありませんでした。

オンラインサロンで知り合ってから8年。
長い時間おしゃべりしてきた仲なのに、
実は一度も直接会ったことがないんです。
そんな相手に、どんなサプライズをかまそうか。
やっぱり、衝撃を与えてなんぼじゃないですか。
どんな忍者の絵を描こうか。
そんなことを考えながら、次の日には、
とりあえずキャンバスと画材を買いに行きました。

そこで私が用意したキャンバスは、P10サイズ。
縦53cm、横41cmほどの大きさです。
真っ白なキャンバスと向かい合い、
何を描くべきか考え始めました。
テーマが決まるまで、1週間ほど考え抜いたんです。

ちなみに、
柳ヶ瀬本店のイチオシメニューが
「あつあつ鉄板とんかつ焼きそば」でした。
そもそも長島君と知り合ったきっかけも、
このメニューだったんです。

おじいさんの代に開発され、
3代にわたって受け継がれてきた味。
それが『あつあつ鉄板とんかつ焼きそば』です。
この味を全国に広めようと
SNSで頑張っていた長島君と、
私は出会ったんです。
ずっと「食べに来い!」と誘われていました。
ただ、なかなかの距離があるうえに、
コロナ禍だったこともあり、
長島君も私も忙しく動き回っていたので
どうしても足が重くなっていたんです。

そんな長島君ですが、実は過労でのちに腎臓を壊して、
生死を彷徨った時期がありました。
ちょうど息子さんが生まれたばかりで、
大変な時期でもありました。
いろんな意味で気持ちが落ち込んでいた長島君を、
占い師として励ましていたこともありました。
こんなときに下手なことは言えない。
そう思い、慎重に命式とホロスコープを読みながら、
長島君が生きる希望を失わないように励ましていました。

忍者を描こうとしていたとき、色々な長島君との思い出が、
真っ白なキャンバスに浮かび上がってきたんです。
そして、絵のテーマが決まりました。

もし、長島君がこの世を去ったとしても、
大好きな『あつあつ鉄板とんかつ焼きそば』を
がっついて食べる姿で、
大好きなお店を見守り続けられるように。
この絵には、そんな思いを込めることにしたんです。
この絵が何代にもわたってお店に飾られ、
長島君が大好きだったこの味とともに、
いつまでもお店を見守り続けられる。
そう決めて、描き始めました。
なんとか命をつなぎとめることができた長島君ですが、
身体は痩せてしまっていました。
もともとやんちゃなところもあって、
祭りで神輿を担ぐことが大好きだった長島君ですが、
まだまだ完全復活とはいえない状況でもありました。
だからこそ、
この絵を長島君が息子さんにプレゼントし、
息子さんにとっても大切なものとして飾ってもらえるように。
そんな願いも込めて、気合いを入れて描き上げたんです。

絵を描いている間は、
TikTokの配信をつけながら作業していました。
リスナーたちと「あつあつ鉄板とんかつ焼きそば」の話で盛り上がり、
長島君に代わって宣伝することも。
そんなふうに配信を通して料理の魅力を伝えながら、
少しずつ絵を描き進めていきました。
そして、気がつけば完成までに約1年。
こうして、長島君への思いを込めた1枚の絵が完成したんです。

今の時代、パソコンやAIで絵を描くことが簡単になってきています。

そんな中、私はアクリル絵の具を使って、
100年先にも残っていてほしいと願いながら絵を描いていました。
しかも、ただの絵じゃない。
長島君の人生や、お店への思い、

そして息子さんに残していく未来まで考えて描く絵です。
何を描くべきなのか。

どうすれば、その思いを一枚の絵に込められるのか。
そんなことを考え抜きながら描き続ける日々は、

精神的にもかなり追い込まれるものでした。
それだけのプレッシャーを感じながら、

1年ちょっとかけて、ようやく作品を完成させたんです。
忍者を描くつもりだったのに、結局しっかり断念しちゃいました。
でもそれ以上の満足のいく一枚が出来上がりました。

そして、その絵を持って、

群馬県前橋市にある柳ヶ瀬本店へ会いに行きました。
絵の中では、焼きそばの太麺もトンカツも、

立体的にもっこりと膨らませて描いています。

写真ではちょっと分かりづらいのですが、

実物はなかなかの立体感なんですよ。
触り心地はいいですが、あんまり触らないでくださいね。

そして、ついに念願の
「あつあつ鉄板とんかつ焼きそば」を実食!
運ばれてきた料理は、まさに絵に描いたとおり。
想像以上にトンカツはあっさりしていて、

地元・群馬の豚肉を使用しているそうです。

胃もたれすることなく、おいしくいただけました。
太麺の焼きそばも最高でした!
群馬って、大盛りを売りにしている飲食店が多い印象なんですが、
このとんかつ焼きそばも、かなり満足できるボリュームです。

ぜひ群馬県前橋市に行った際には
柳ヶ瀬本店へ
行ってみてください。
お店の入り口には、私が描いた絵が飾られています。
長島君が元気に待っています。

にんにん
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