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あぐり

ゴリラの子育てから考える、愛情と自立のかたち ――母の愛は根を育て、父の愛は枝を伸ばす

「子どものことが心配で、いつまでも口を出してしまう」

「もう大人なのだから、自立してほしいのだけれど……」

親子の関係には、愛情があるからこその悩みがあります。

大切だから守りたい。

けれども、守り続けることが、本当に相手のためになるのだろうか。

そんなことを考えさせられるお話を、先日、NHKラジオで耳にしました。

ゴリラの子育てについてのお話です。

ゴリラの子育ては、オスも大切な役割を担う

ゴリラの赤ちゃんは、生まれてからしばらくの間、母親に抱かれ、乳を飲み、その庇護のもとで育ちます。

ところが、成長するにつれて、今度は群れの大きなオスとの関わりを深めていくのだそうです。

成熟したオスは「シルバーバック」と呼ばれます。

あの堂々たる体格のオスが、子どもたちを守り、遊び相手となり、ときには実の子どもかどうかにかかわらず、幼い命を受け入れる。

子どもたちは、大きなオスの背中によじ登ったり、そばで遊んだりしながら成長していきます。

そして、母親は子どもが成長すると、別の群れへ移っていくこともあるのだそうです。

もちろん、すべての母親が旅立つわけではありませんし、母親の役割がそこで終わるわけでもありません。

それでも、こんな子育てがあろうとは、思いがけない発見でした。

母性的な愛情と父性的な愛情

考えてみれば、子どもが成長するにつれて、必要とする愛情の質も変わっていくのではないでしょうか。

新生児期から幼児期にかけて、子どもにとって何より大切なのは、生きることへの安心です。

抱かれ、温められ、乳を与えられ、守られる。

何かができるから愛されるのではなく、ただ存在していることを受け入れられる。

これが母性的な愛情というものではないでしょうか。

それは、生命の根を育てる愛情なのです。

しかし、子どもはいつまでも母親の懐にとどまるわけにはいきません。

成長すれば、自分とは異なる他者と出会い、関係を結び、ときには衝突しながら、社会の中に自分の居場所を見つけていかなければなりません。

そのとき必要になるのが、父性的な愛情ではないでしょうか。

父性的な愛情とは、単に厳しくしつけることではありません。

子どもが自分の力で世界と関わっていくことを信頼し、必要なときには、その背後に立って守ること。

いわば、生命が社会へ向かって枝を伸ばしていくための愛情なのです。

もちろん、この二つは実際の母親と父親だけに割り当てられる役割ではありません。

人間の場合、一人の親が両方を担うこともあれば、家族や周囲の人々が分かち合うこともできるでしょう。

大切なのは、愛情には異なる働きがあり、相手の成長に応じて、その形も変わっていくということです。

愛することと、手放すこと

ここで、もうひとつ考えてみたいことがあります。

私たちは、ともすると「愛しているから心配する」「愛しているから世話を焼く」と考えます。

もちろん、それも愛情のひとつでしょう。

けれども、相手が成長しているにもかかわらず、いつまでも同じように守り続けようとしたら、どうなるでしょうか。

相手のためと思いながら、実は相手が自分の力で生きていく機会を奪ってしまうこともあるのです。

親子に限った話ではありません。

夫婦でも、恋人同士でも、職場の人間関係でも同じことがいえるでしょう。

相手のために何でもしてあげる。

困らないように先回りする。

失敗しないように助言する。

それがいつの間にか、相手を自分の思いどおりにしようとすることに変わってはいないでしょうか。

愛することと、相手を自分のもとにつなぎとめることは、同じではありません。

むしろ、相手が自分の力で歩いていけることを信じるのも、愛情なのではないでしょうか。

本当の強さとは、何を守る力なのか

もうひとつ、ゴリラの子育てで印象に残ったのは、オスの強さについてです。

シルバーバックは圧倒的な体格と力を持っています。

しかし、その大きな身体は、幼い子どもたちにとって安心して身を寄せられる場所にもなっています。

強い存在が、弱い存在を威圧するのではなく、その力によって守っている。

ここに、成熟した強さのひとつの姿を見る思いがします。

強さとは、他者を支配するためのものなのでしょうか。

それとも、他者が安心して自分の人生を生きられるようにするためのものなのでしょうか。

本当に強い人とは、自分の力を誇示する人ではなく、他者の自由を支えることのできる人なのかもしれません。

あなたの愛情は、今、どんな形をしていますか?

占いの鑑定では、人間関係のお悩みを伺うことが少なくありません。

相手を大切に思うあまり、自分の人生を後回しにしてしまう。

あるいは、相手のことが心配で、なかなか手を離せない。

そんなとき、考えてみていただきたいのです。

「私は今、何を守ろうとしているのだろう?」

「相手のためと思いながら、本当は自分の不安を解消しようとしていないだろうか?」

「この人が自分の力で歩いていくことを、私は信じているだろうか?」

占いは、相手の未来を決めつけるためのものではありません。

自分自身の心のあり方を見つめ、これからどのような関係を築いていきたいのかを考える、その手がかりにもなるものです。

母性的な愛情は、生命の根を育てる。

父性的な愛情は、その生命が世界へ枝を伸ばすことを支える。

根がなければ枝は伸びず、枝を伸ばすことができなければ、木は大きく育ちません。

そして、やがてその木は、自分自身の力で風を受け、空へと伸びていくのです。

愛情とは、いつまでも相手を自分のもとにつなぎとめることではなく、やがて自分から離れていく力を育てることでもある。

ゴリラの子育てのお話を聞きながら、そんなことを考えました。

もし今、大切な人との距離感や、愛情のあり方に迷っているのなら、一度ご自身の心を見つめ直してみませんか。

紫微斗数やタロットなどを通して、あなた自身の持ち味や、今向き合っている課題を一緒に読み解いていきます。

答えを誰かに委ねるのではなく、ご自身で納得できる人生を選んでいくために。

あなたらしい一歩を踏み出したみませんか。

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