プトレマイオス靖子
待つ恋を整える占い師
恋は、傷を連れてくる
恋
占い師をしていると、
毎日のように恋の相談を受けます。
届かぬ片想い。
連絡が来ない。
気持ちがわからない。
別れたいのに別れられない。
人それぞれ悩みは違うけれど、
どれもみな本気です。
相手を手に入れたい。
両思いになりたい。
結婚したい。
もちろん、
それも恋の一つの形だと思います。
でも私は、
恋は
自分の心を知るためのものでもある気がするのです。
不安に揺れる。
本当に不安なのは、
連絡が来ないことなのでしょうか。
片想いをする。
本当に怖いのは、
振られることなのでしょうか。
ひたすら待ってしまう。
本当は、
傷つくことを恐れているだけなのかもしれません。
嫉妬してしまう。
相手が信じられないのではなく、
自分に自信が持てないのかもしれません。
恋をすると、
普段は見ないようにしていた傷が顔を出します。
置いていかれた寂しさ。
愛されなかった悲しさ。
認めてもらえなかった悔しさ。
もう終わったと思っていたのに、
恋は不思議なくらい、
心の奥にしまっていたものを連れてきます。
「どうして連絡を待ってしまうんだろう」
その奥には、
置いていかれる怖さがあるのかもしれません。
「どうしてあの人じゃなきゃだめなんだろう」
その奥には、
認められたい気持ちがあるのかもしれません。
「どうしてこんなに苦しいんだろう」
その奥には、
ずっと見ないふりをしてきた傷があるのかもしれません。
だから恋は苦しい。
相手を好きになっただけなのに、
自分自身とも向き合うことになるからです。
恋は、
相手のことを知りたいものだけれど、
実は自分の心を知るものでもあります。
思い通りにならない。
見たくなかった自分まで見えてしまう。
でも、
その傷に触れた時、
人は初めて本当に自分を知るのかもしれません。
だから恋は苦しい。
そして、
だからこそ美しいのかもしれません。
🦉プトレマイオス靖子
ほしよみ堂北千住店・浅草店






