阿僧祇ユナタ
心を惑わしてくる鬼は自分の内側の奥底にある弱さから招いてくる

鬼という字は日本人ならだいたいは見たことあるはず。
節分に出てくる鬼から、鬼ヤバいというスラングまであるくらいです。
鬼ってとても強いイメージだけど本来は正体不明という恐ろしさから来るもの。
元は鬼という字の語源は陰(おに)と読み、
その名の通り陰(かげ)の存在なんです。
日本だと鬼という存在は赤くて巨体で角を生やした虎模様のパンツを履いてるのが定番じゃあないですかね?
これは昔の日本人が外国の人に抱いたイメージだという説がある。
が、その本質はそう思ってしまう人の恐怖心が鬼というのを生んでしまったのでしょうね。
まさしく疑心暗鬼──本来の意味での陰(おに)なわけです。
でも怖いって生物の防衛本能でもあるからどうしょうもない。
夜に出歩けば、枯れ尾花を幽霊と思ってしまう心境だって暗い場所が危険だって思うから。
だって疑心暗鬼という字には鬼の文字が入ってるんだし、そりゃ怖い。
でもその怖さに打ち勝てば強くはなる。
疑心暗鬼は常日頃から私たちの心を試していたりします。
例えばスポーツやテストや面接での所謂本番というシーンにもこの疑心暗鬼はやってくる。
それは失敗という恐怖ですね
「まだ何かやり残しはなかろうか?」「まだ何か出来たのではないか?」といった疑心暗鬼は、本番における最大の敵となって牙をむけてくる。
転じて恐怖という根本的な存在は実は自分自身にあるんです。
極端なことを言うと他者に勝つことはそこまで難しいことではない。
手段を選ばなければ勝つ手立ては色々あるからです。
でも自分の陰(かげ)に勝つことは困難極まる。
何せ消えることなくずっと向かい合って戦い続けなければいかないからです。
逃げたとしてもそれは陰のようにくっついてくる。
まさしくそれが鬼なわけです。
こんなのに勝つなんて難しいし、ましてや消すことなんて出来そうもなないよね?
だから最終的には鬼も自分の一部なんだと受け入れるしかない。
そうすることではじめて怖さが薄れて、人として少しだけ強くなる。
疑心暗鬼とは怖さ──そしてそこから来る弱くて醜い自分のことなんです。
でも正体を知ってしまえばマジックの種明かしと同じでこんなもんなのかと恐れがなくなる。
怖くて逃げたいときに自分の内側の鬼の正体を暴いてみなさい。
きっとその鬼を乗り越えることが出来る!
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