「くちびるに歌を、こころに太陽を」その5
こんにちは☺️
北九州小倉店のカンパネラ美風です。

北九州小倉店、かわいいでしょ〜♡
さて、続き
半年ほど大学を休み、少しずつ外へ出れるようになった頃でした。
教授にレッスンを申し込んだのです。
以前の私なら、もっと難しい曲を選んでいたと思います。
でも、その時の私は違いました。
大学で弾くような難しい曲ではなく、中学生でも演奏できるような曲を選びました。
それが、その時の私にできる精一杯だったのです。
演奏を終えたあと、教授は静かにこう言いました。
「僕はね、入学試験の時から、あなたの演奏が面白いと思って一番に合格にしたんだよ。」
思わず耳を疑いました。
私はずっと、
本番で間違えないこと。
期待に応えること。
難しい曲を弾けること。
そんなことばかりを考えてきました。
だから、自分の演奏を「面白い」と言われたことが、とても意外だったのです。
教授は続けました。
「あなたの演奏は、聴いていて楽しい。」
その言葉は、今でも私の心に残っています。
私は、それまで「正解」を追いかけてきました。
でも教授が見ていたのは、正解ではありませんでした。
上手いか、下手か。
難しい曲か、やさしい曲か。
そんなことではなく、その人にしか表現できない音楽でした。
あの時、すぐに病気が治ったわけではありません。
人生が一変したわけでもありません。
それでも、教授の言葉は、私の心の奥に小さな種を蒔いてくれました。
「正解だけが価値ではない。」
その種が芽を出すまでには、まだ長い時間がかかります。
でも今振り返ると、あの日の言葉が、私の人生を少しずつ変え始めていたのだと思います。
第6話へ続く。。
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