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MYRRHA ( みるら ) |夜の闇と炎に照らされた能舞台。人ならざるものの気配を感じる、幽玄と「 あの世とのあわい 」

先日、薪能を観に行ってきました。

 

夜の闇と炎に照らされた

能舞台を見ていると、次第に

その境界が曖昧になっていく。

 

そこにいるのは、

本当に人間なのだろうか

 

もちろん、何かが見えた

わけではありません。

 

けれど能には、死者や神、鬼など、

人間ではない存在が登場します。

 

生者と死者。

人間と人ならざるもの。

こちら側と、あちら側。

 

本来なら分けられてるはずの存在たちが、

能舞台の上で静かに重なっていく。

 

幽玄とは、すべてを明らかにせず、

あえて余白を残すことで、その奥に

あるものを感じさせる美しさ。

 

そして今回、私が強く感じたのが

あわい 」という感覚でした。

 

「 あわい 」とは、2つのものの間に

ある境目や、その中間領域を表す言葉。

 

生者と死者。

人間と人ならざるもの。

この世とあの世。

 

その間にある曖昧な場所。

 

その境目の曖昧さそのものが、

幽玄の美しさなのかもしれません。

 

占いもまた、目に見えるものだけで

世界を完結させるものではありません。

 

星やタロットカードを手がかりに

しながら、その奥にある感情や

無意識、まだ言葉になっていない

ものを読み取っていく。

 

西洋占星学にも、生と死や

深い結びつきを扱う8ハウス、

無意識や境界の曖昧さに触れる

12ハウスがあります。

 

能と占いは、一見まったく違う

世界に見えて、もしかすると

「 境界の向こう側 」を感じ取る

ところが、どこか似ているのかも。

 

薪能を観ながら、私は「 あの世 」を

遠い場所のようには感じませんでした。

 

怖いものでも、特別なものでもない。

 

ただ、この世界のすぐ隣に

静かに存在している。

 

炎が揺れ、能面がこちらを向く。

この世とあの世の境目が

曖昧になっていく、

その感覚がなぜか心地いい。

 

見せすぎない。

語りすぎない。

すべてを説明しきらない。

 

だからこそ、心の中に

広がっていくものがある。

 

それが、私が薪能の夜に

感じた「 幽玄 」でした。

 

 

MYRRHA  みるら


 

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