嫌いなのは義母じゃない。「夫に言えない自分」が一番苦しい
嫁姑問題で心が削られる理由
「お義母さんが苦手」
たったそれだけのことが、
夫にはどうしても言えない。
言えば夫を傷つけそうで、
言わなければ自分が傷ついていく。
義母に会う日が近づくだけで、
少しずつ心が重くなる。
嫁姑問題で一番つらいのは、
実は義母との関係だけではないのかもしれません。
「悪い人じゃないんだけど」が苦しさを深くする
占いのご相談でも、嫁姑問題のお話を聞くことがあります。
でも、多くの方が最初から、
「義母が嫌いです」
とは言いません。
「悪い人ではないんですけど……」
「よくしてもらっている部分もあるんです」
「私が気にしすぎなのかもしれません」
そんな前置きから始まります。
義母から露骨に意地悪をされているなら、まだ夫にも相談しやすい。
ところが難しいのは、ひとつひとつは小さなことなのです。
「子どもはまだなの?」
「息子は昔からこういう料理が好きなのよ」
「そんなに仕事して、家のことは大丈夫?」
家に来れば勝手に台所に入る。
夫には言わないことを、自分にだけ言ってくる。
悪意なのか親切なのか、はっきりしない。
だからこそ、
「これくらいで嫌だと思う私がおかしいのかな」
と自分を責めてしまうのです。
本当に怖いのは、夫に言ったあとの反応
そして嫁姑問題をさらに複雑にするのが「夫」です。
本当は夫に聞いてほしい。
「お母さんのこの言葉がつらかった」
ただ、それだけなのです。
ところが頭の中では、その先の会話まで想像してしまいます。
「悪気はないと思うよ」
「昔からああいう人だから」
「気にしすぎじゃない?」
最悪なのは、
「俺の母親のこと嫌いなの?」
と言われること。
だから言えなくなる。
義母を否定したいわけではありません。
夫に義母と絶縁してほしいわけでもない。
ただ、
「それは嫌だったね」
と言ってほしい。
自分の気持ちを理解してほしいだけなのです。
嫁姑問題は「どちらが正しいか」ではない
占いをしていると、人間関係について
「どちらが悪いですか?」
と聞かれることがあります。
でも人間関係は、裁判ではありません。
義母には義母の価値観があります。
「息子夫婦を心配しているだけ」
という場合もあるでしょう。
一方、お嫁さんにはお嫁さんの生活があります。
結婚したからといって、相手の家庭の価値観に全部合わせる必要はありません。
大切なのは、
「義母が正しいか、私が正しいか」
ではなく、
私はどこまでなら心地よく付き合えるのか。
その境界線を知ることです。
月に一度なら会える。
毎週はしんどい。
電話なら大丈夫。
突然家に来られるのは困る。
子育てについて口を出されるのは嫌。
そんな自分なりの境界線があっていいのです。
夫に伝えるなら「義母の評価」にしない
夫へ話すとき、
「あなたのお母さん、本当に無理」
と言ってしまうと、夫は母親そのものを否定されたように感じるかもしれません。
だから、
「お義母さんが嫌い」
ではなく、
「私はあの言葉を言われたとき、少し悲しかった」
と、自分の気持ちを主語にしてみてください。
「あなたのお母さんはおかしい」
ではなく、
「私はこうされるとしんどい」
それだけでも、伝わり方は大きく変わります。
夫に求めることも具体的にするといいでしょう。
「次に同じことを言われたら、あなたから少しフォローしてほしい」
「実家に行く回数を月1回くらいにしたい」
夫に母親を選ぶか妻を選ぶかという究極の選択を迫る必要はありません。
二人の家庭を守るための相談をすればいいのです。
結婚したからといって、家族全員を好きになる必要はない
これは意外と大切なことです。
夫を好きになった。
だから結婚した。
でも、
夫のお母さんまで好きにならなければならないわけではありません。
相性があります。
距離感があります。
育ってきた環境も違います。
「家族になったんだから仲良くしなければ」
という言葉が、人を苦しめることもあります。
仲良しになれなくてもいい。
最低限の礼儀を持ちながら、適度な距離で付き合う。
そんな家族の形があってもいいのです。
占いで見るのは「義母に勝つ方法」ではありません
嫁姑問題を占うとき、私は単純に
「義母との相性が悪いですね」
だけで終わらせたくありません。
夫はどういう人なのか。
義母はどういう距離感を好む人なのか。
そして何より、
あなたは人間関係でどこまで我慢してしまう人なのか。
そこを見ていきます。
もしかすると嫁姑問題だと思っていた悩みの奥に、
「嫌われたくない」
「いい嫁だと思われたい」
「夫に面倒な女だと思われたくない」
そんな気持ちが隠れていることもあります。
だとすれば、必要なのは義母を変えることではなく、
自分の心を守れる距離を見つけることなのかもしれません。
「苦手」と思う自分を責めなくていい
人には相性があります。
どうしても疲れる人もいます。
義母だからといって例外ではありません。
大切なのは、
嫌いになるまで我慢し続けないこと。
夫婦だからこそ、
「あなたのお母さんを悪く言いたいわけじゃない。でも、私は少ししんどい」
そう話せる関係を作っていくことです。
嫁姑問題で一番つらいのは、
義母から何かを言われること以上に、
そのつらさを、一番わかってほしい夫に言えないこと。
なのかもしれません。
あなたが守るべきなのは、
「いい嫁」という肩書きではありません。
これから何十年と続いていく可能性のある結婚生活と、
あなた自身の心です。
家族だからこそ、近づきすぎない。
そんな優しさもあるのだと思います。
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