曽我部 キキョウ
なぜ予言は当たるのか ~予言者になるための方法
一定年齢以上の方は
記憶にあるかもしれません。
1999年7月空から恐怖の大王が降って来る。
有名なノストラダムスの予言です。
当たったか、当たらなかったかで言えば、
当たらなかったと思う人が大半でしょう。
けれども、実際には誰も「恐怖の大王」が
何を指すのか知りません。
例えばこれが、
1999年7月、中国でM6以上の地震が起きる、だと
はっきりと当たり・外れが分かります。
ところが、予言が曖昧だとどうでしょう。
1997年7月、東の地で大きな揺れがある、だと
地震なのか、政変なのか、爆発的流行なのか
さっぱり分かりません。
東も、どこから見て東だろうとなります。
つまり、曖昧に言っておけば
当たっていると解釈されやすいのが「予言」です。
そして、次に気にしたいのが、数です。
100の予言をした人がいたとして、
そのうちの1つが、現実に起きた事と
酷似していたとしましょう。
残りの99の予言は、見向きもされないまま
1つの予言が大注目を浴びます。
あの予言が当たった!
あの人はすごい予言者だ!
曖昧な予言を大量にしていたら、
どれかは「当たってるかも」があるものです。
そして人は当たっていない予言に
注意を払いません。
これまでは「予言者」側の話でした。
では、予言を「当たった」と思う側は、どうでしょう。
予言があって、事件が発生して、
当たった!となると思っていませんか。
少し違います。
人は常にだれがどう予言しているかを
意識しながら生きてはいません。
どちらかというと、
何か大きな事件が起きたとき、
似たようなことを言っている「予言」を見つけるのです。
あれ?前の誰それの話、
これのこと言ってるんじゃない?
「そうかも」と思うと、人に言いたくなるのが人情。
あの人、前にこの事件が起きるって予言してた!
すごい。当たってる。
予言者って、こういう人のことを言うんだね!
たまたま似たような出来事であっても、
人間は「偶然」よりも
「決まっていた」ことを好む傾向にあります。
その方が、世界を理解した気になるからかもしれません。
予言者がすごいのだと、
人は思っていますが、
実際には、それが「予言だ!」と思う
人の脳の方がすごいのではないでしょうか。
曖昧だった「予言かもしれない」言葉を、
しっかりと「当たった予言」にするのは、
ほかならぬ、一般大衆という人々なのです。
選べる道を増やす、もう一つの見方を
★★★曽我部キキョウ★★★

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