才能がないから無理?|ブラッククローバーが教えてくれる「持っていない自分」との向き合い方
「私には才能がないんです」
占い館で、ときどき聞く言葉です。
仕事がうまくいかない。
恋愛でも自信が持てない。
周りはどんどん先へ進んでいるように見える。
そんなとき、自分だけが「何も持っていない人間」に思えてしまうことがあります。
そんな悩みを抱えている方に思い出してほしいのが、漫画・アニメ『ブラッククローバー』です。
魔法が使えない少年が、夢をあきらめない
『ブラッククローバー』の主人公アスタは、魔法が当たり前の世界に生きながら、魔力を持っていません。
周囲が魔法を使えるなか、自分だけ使えない。
現実に置き換えるなら、
「同期は仕事ができるのに、自分だけ評価されない」
「友達は結婚したのに、自分だけ恋人がいない」
「同じ年齢の人は成功しているのに、私は何もない」
そんな感覚に近いのかもしれません。
人は、自分にないものほど大きく見てしまいます。
そして、
「才能がないから無理」
「運が悪いから仕方ない」
と、自分の未来まで決めてしまうことがあります。
でもアスタは、持っていないことを理由に夢を捨てません。
そこが、この作品のおもしろさだと思うのです。
占いは「才能があります」と言うためだけのものではない
占いというと、
「私に才能はありますか?」
「成功できますか?」
「結婚できますか?」
と、未来の答えを聞くものだと思われがちです。
もちろん、適性や運気を見ることはできます。
四柱推命なら、その人が持つ性質や得意な環境。
西洋占星術なら、価値観や行動パターン。
数秘術なら、人生で大切にしやすいテーマ。
タロットなら、今置かれている状況や気持ち。
いろいろな角度から見ることができます。
ただ、占いをしていると、時々思います。
大切なのは、
「何を持っているか」だけではなく、「持っているものをどう使うか」
なのだと。
「才能がある人」が勝つとは限らない
現実の世界でも、最初から何でもできる人ばかりではありません。
話すのが苦手だった人が接客業で活躍することもあります。
恋愛が苦手だった人が、時間をかけて信頼できるパートナーと出会うこともあります。
何度転職しても仕事が続かなかった人が、自分に合う働き方を見つけることもあります。
つまり、
今できないことと、将来できないことは別です。
占いでも同じです。
命式やホロスコープに「向いている・向いていない」という傾向はあっても、それだけですべてが決まるわけではありません。
人には経験があります。
努力があります。
環境があります。
そして、自分で選ぶ力があります。
「あの人は恵まれている」が苦しくなったら
ブラッククローバーには、才能に恵まれた人物も登場します。
現実でも同じですよね。
頭がいい。
容姿がいい。
家がお金持ち。
コミュニケーション能力が高い。
仕事ができる。
恋愛もうまくいっている。
そんな人を見ると、
「最初から持っている人はいいよな」
と思うことがあります。
でも、人の人生は外から見ただけでは分かりません。
占い館にも、一見すると何の悩みもなさそうな方が来られます。
仕事も順調。
結婚もしている。
収入もある。
それでも、
「この人生でいいのでしょうか」
と相談されることがあります。
持っている人には、持っている人の悩みがあります。
持っていない人には、持っていない人なりの戦い方があります。
占いは「魔法」ではありません
占いをすれば、突然人生が変わる。
そんな魔法はありません。
好きな人から突然連絡が来るわけでもありません。
明日、急にお金持ちになるわけでもありません。
苦手だった仕事が、一晩で得意になるわけでもありません。
でも、
「自分は何に悩んでいるのか」
「本当は何が怖いのか」
「どの方向なら動きやすいのか」
それを整理することはできます。
言ってしまえば、占いは未来を変える魔法ではなく、
自分の戦い方を考えるための作戦会議
なのかもしれません。
「才能がない」という悩みの正体
「才能がない」と悩んでいる方のお話を聞いていると、本当に才能がないというより、
「結果が出ていない」
「自信をなくしている」
「周囲と比べすぎている」
ことが多くあります。
だから私は、
「あなたには才能がありますよ」
と簡単に励ますより、
「では、今使える武器は何でしょう」
と一緒に考えたいと思っています。
アスタが「魔法が使えない」で物語を終わらせなかったように、
私たちも、
「向いていない」
「年齢が遅い」
「経験がない」
「自信がない」
というところで、人生を終わらせる必要はありません。
持っていないものより、これから何を育てるか
占いで自分を知ることはできます。
でも、自分を知ることと、自分をあきらめることは違います。
「私はこういう星だから無理」
ではなく、
「私はこういうタイプだから、こう動いてみよう」
そこまで考えてこそ、占いは役に立つのではないでしょうか。
才能がないから無理。
もう遅いから無理。
あの人みたいになれないから無理。
そう思ったときこそ、ブラッククローバーの世界を少し思い出してみてください。
最初からすべてを持っている必要はありません。
人生で大切なのは、
自分にないものを数えることより、今あるものをどう育てていくか。
もし今、
「自分には何もない」
と思っているなら。
それは人生の結論ではなく、まだ物語の途中なのかもしれません。
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