ブログ

迦具華リオサ

その空亡、勝手に晒していいですか?|四柱推命で他人の弱点を語る前に

「この人、今年空亡なんですよ」

もし、自分の知らないところでこんなことを言われていたら、どう感じるでしょうか。

さらに、

「だから今は判断を間違えやすい」
「仕事で失敗するかもしれない」
「大きな決断はしない方がいい」

とまで言われていたら。

占いを知らない人なら、
「え、私いま悪い時期なの?」
と不安になるかもしれません。

でも、空亡は本当にそこまで怖いものなのでしょうか。

空亡は「不幸になる時期」ではない

空亡は、十干と十二支の組み合わせから生まれる四柱推命の考え方です。

私は一般の方には、

「いつものやり方が通用しにくくなり、見直しが必要になる時期」

と説明することがあります。

つまり、

空亡=不幸
空亡=失敗
空亡=何もしてはいけない

ではありません。

それなのに「空亡」という文字だけが強く一人歩きすると、

「悪い時期」
「弱っている時期」

と誤解されやすくなります。

西洋占星術でたとえるなら?

西洋占星術をされている方からすると、

「空亡って何に近いの?」

と思うかもしれません。

完全に同じものはありませんが、感覚的には、

土星の強いトランジット
水星逆行
12ハウス的な内省の時期

などを組み合わせたイメージに近いでしょう。

たとえば水星逆行だからといって、

「絶対に契約してはいけない」
「旅行してはいけない」
「この人は正常な判断ができない」

とは言いません。

むしろ、

「いつもより確認を丁寧にしよう」

と考えるはずです。

空亡も同じです。

「空亡だからダメ」ではなく、

「空亡だからこそ、いったん確認する」

という使い方が現実的です。

他人の空亡を公表するのはどうなのか

ここで問題になるのが、

他人の空亡を本人の了承なく公表すること

です。

たとえば経営者Aさんが、新店舗を出そうとしているとします。

物件も決まり、スタッフも集まり、いよいよオープン。

そんなとき第三者がSNSで、

「Aさん、今年空亡です。事業拡大には向かない時期ですね」

と書いた。

それを取引先や従業員が見たらどうでしょう。

「この社長、大丈夫かな」

と不安になる人が出るかもしれません。

本人は何も言っていないのに、

空亡という言葉だけが、その人の評価に使われてしまう。

私は、ここには慎重さが必要だと思います。

空亡を知られたら運気が落ちるわけではない

誰かに空亡を知られたからといって、

運気が落ちるわけではありません。

問題は、

その情報をどう使われるか

です。

「この人はいま空亡だから弱っている」

「今なら交渉で押せる」

「判断力が落ちている」

そんなふうに使えば、それは占いではなく、

占術を使った人物評価

になってしまいます。

戦国時代ならどうなる?

もし戦国時代に軍師が敵将の空亡を知っていたとして、

「今年は空亡なので、今攻めれば勝てます」

と言ったらどうでしょう。

兵力。

兵糧。

地形。

援軍。

家臣団のまとまり。

それらを全部無視して、

「空亡だから勝てる」

と言うなら、かなり危険です。

四柱推命は、本来そんなに単純な占術ではありません。

織田信長にも空亡はあります。

徳川家康にもあります。

中国の皇帝にも、名経営者にもあります。

誰にでもあるものです。

だから、

「空亡だから失敗した」

と一つの要素だけで人生を説明するのは乱暴です。

歴史上の人物と、今生きている人は違う

歴史上の人物の命式を研究するのは、占術の勉強としてとても面白いものです。

「この時期に何が起きたのか」

と後から検証できます。

しかし、現在生きている人について、

「○○さんは今年空亡」

「この人は今、判断を誤りやすい」

と本人の了承なく公表するとなると、話は別です。

空亡は秘密の呪文ではありません。

ただ私は、

占術上の個人情報のように丁寧に扱う

くらいでちょうどいいと思っています。

占い師に問われるのは「知った後」

占い師は、人の生年月日や家族関係、恋愛、仕事、悩みを知ることがあります。

そして命式も見ます。

だからこそ大切なのは、

「何が分かったか」

だけではありません。

分かったことを、どう扱うか。

「あの人、空亡ですよ」

と言うのは簡単です。

でも、

「それを言う必要があるのか」

を考えることも、占い師の仕事だと思います。

空亡は弱点ではなく、見直しのサイン

空亡の本当の価値は、

人を怖がらせることではありません。

経営なら資金計画を確認する。

恋愛なら勢いだけで決めていないか振り返る。

転職なら、辞めたい気持ちだけで動いていないか考える。

西洋占星術で水星逆行や土星の時期を参考にするように、

空亡も、

未来を怖がるためではなく、判断を丁寧にするために使う。

その方が、占いはずっと役に立ちます。

他人の空亡を知ったとき、

それは相手の弱点を手に入れたということではありません。

むしろ問われるのは、

「知った自分が、その情報をどう扱うのか」

ではないでしょうか。
 

占いのことならほしよみ堂大阪梅田店 大阪駅前第3ビル地下2階

 

迦具華リオサ

 

迦具華リオサ出演日

 

対面鑑定のご予約はこちらをタップ

  • 「ほしよみ堂」youtubeチャンネル
  • 占い師募集

占いのことなら|ほしよみ堂 > ブログ > その空亡、勝手に晒していいですか?|四柱推命で他人の弱点を語る前に