「本音を言えない」のではなく、言った後が怖いのかもしれません
「本当は嫌だった」
「もう少し話を聞いてほしい」
「その言い方はやめてほしい」
伝えたい言葉はあるのに、相手を前にすると何も言えなくなることがあります。
そんな自分を見て、「私は本音を話すのが苦手だ」「言葉にする力がない」と思うかもしれません。
けれど、本当に怖いのは話すことではなく、話した後ではないでしょうか。
嫌われるかもしれない。
怒られるかもしれない。
「面倒な人だ」と思われるかもしれない。
その先の反応を先に想像しているから、言葉が止まることがあるのです。
沈黙の前に、相手の反応を予想しています
本音を言えない場面をよく見ると、心の中では何も起きていないわけではありません。
「これを言ったら空気が悪くなる」
「どうせ分かってもらえない」
「また私が悪いことにされる」
言葉にするより早く、会話の結末まで予想しています。
私は約15年間、人の心と向き合う中で、「自分の気持ちが分からない」と話す人に、その気持ちを伝えたら何が起こりそうかを尋ねてきました。
すると、相手が不機嫌になる場面や、否定される言葉は驚くほど具体的に出てくることがあります。
気持ちがないのではなく、言った後の危険を避けるために、気持ちを見えなくしているのかもしれません。
その怖さは、今の相手から生まれたものでしょうか
本音を隠す癖は、今日突然できたとは限りません。
子どもの頃、反論すると強く叱られた。
以前の恋人に気持ちを伝えると無視された。
職場で意見を言ったら、わがままだと扱われた。
そうした経験が重なると、今の相手がまだ何もしていなくても、「言わないほうが安全だ」と心が判断することがあります。
一方で、実際に今の相手が話を遮る、怒る、からかう、何日も無視するなら、問題はあなたの伝え方だけではありません。
過去の怖さを今の関係へ持ち込んでいるのか。
今の関係に、本音を言えない理由が本当にあるのか。
この二つは分けて考える必要があります。
本音は、全部まとめて告白しなくていい
本音を言うというと、心の中にあるものを一度にすべて話すイメージを持つことがあります。
しかし、大切なのは勇気を振り絞って大告白することではありません。
「昨日の言葉が少し悲しかった」
「今日は答えを出すより、まず聞いてほしい」
「それをされると困るので、次から相談してほしい」
事実と気持ち、してほしいことを、小さく伝えてみる。
そのとき相手が、すぐに賛成するかより、理解しようとするかを見ます。
うまく言えなくても聞こうとしてくれる相手なら、少しずつ安全な会話を作れます。
反対に、言葉を選んでも毎回否定されるなら、自分の話し方ばかりを責めなくてよいのです。
誰にも話せず抱えている悩みについては、
「『こんなこと、誰にも言えない』と思う悩みほど、一人で抱えなくていい」の記事でも扱っています。
占いで見るのは、言うべきかだけではありません
相手はいま、あなたの言葉を受け取れる状態なのか。
伝えたとき、二人の関係はどう動きやすいのか。
今話すのか、少し待つのか。
どこまで伝えることが、自分を守る選択になるのか。
占いでは、「本音は必ず言うべき」と決めるのではなく、相手の気持ち、二人の現在地、伝えた先の流れや時期を見ていきます。
そして、約15年間のカウンセリングやコーチングの経験を生かし、相手の反応と、あなたが心の中で予想している反応も分けて整理します。
本音を言えない自分が弱いのではありません。
黙ることで関係や自分を守ってきたのかもしれないのです。
ただ、その守り方が今も必要なのかは、確かめ直せます。
言葉を無理に押し出す前に、何が起きるのを怖がっているのか、その怖さは過去のものか、今の関係から来るものか。
そこが分かると、伝えることも、距離を取ることも、自分で選びやすくなります。
兵主部久談(ひょうすべ・くだん)
ほしよみ堂所属、ほしよみ堂町田店に出演。
周易、陰陽師カード、数秘術、手相、ダウンジングなどを使って鑑定しています。
約15年間、人の心と向き合ってきた経験を生かし、相手の気持ちや未来だけでなく、本音を言った後の反応を怖れて黙ってしまう心のパターンまで一緒に見ていきます。
「言いたいことはあるのに、相手を前にすると言えない」
「伝えるべきか、黙っていたほうがよいのか分からない」
そんなときは、言葉だけでなく、その先で何を怖れているのかから見てみましょう。
出演日:火・水・木(18時まで)・金・土






