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曽我部 キキョウ

同じものを見ているのに、気付く人と気付かない人がいる

あれ?給湯室のポットのお湯が

あんまり入っていない。

お水を足して沸かした方がいいね。

 

会社や家庭、その他コミュニティで

このような些細なことに気付いて、

さりげなく実行してくれる人、いませんか。

 

あるいは、あなた自身が

そういう気付く人かもしれません。

 

別に誰の役割というわけではなく、

何となく気付く人が行うことが

世の中にはたくさんあります。

 

そこで気になるのが、

いつも同じ人が気付いていないか、

ということです。

 

1回や2回なら、大したことではないのですが

これが10回20回となるとどうでしょう。

 

どうして、私ばっかりしているの?

他の人はなんて気が利かないんだろう。

そう思い始めても不思議ではありません。

 

けれども、少し待ってください。

他の人は、気付いているのに

放置していると思いますか?

それとも、気付いていない?

 

人間の視覚でいうなら、

おそらくポットのお湯が減っていること自体は

ちゃんと目に入っています。

 

ところがそれをどう処理するかに、

個人差が出てくるのです。

 

ある人は目に見えた「減っている」という

事実だけをとらえ、それ以上を考えません。

 

そうすると、この情報はそのままお蔵入り。

 

またある人は、「減っている」から

未来予測が始まります。

次に使う人が困るかも。

それが自分の可能性もあるよね。

 

これが進んで、やっと

じゃあ、足しとけば困らないよね、になります。

 

そして自分で水を足して沸かす、という

一連の行為になるのです。

 

このように、気が付くということにも

段階があります。

そのどこで思考が終わるかで

気が利くかどうかが、変わってしまいます。

 

別の言い方をすれば、

見えた事実から出てくる問題が

自分のこととして認識できるかどうか、です。

 

よく気の利かない人に対して、

もっと周りをよく見て、ちゃんと気付いて、

と要求しますが、これはやや違うかもしれません。

 

同じように見えていても、

他人事のまま終わっているだけですから。

 

さらに自分は損をしていると思う場合、

何かを見つけたとき、

何でもかんでも自分に関連させる

思考の癖があるのではないでしょうか。

 

そもそも「気付いた」ということと、

それを「自分で処理しなくてはならない」は

イコールではありません。

 

ここに、線引きとしての一段階が入ります。

気付いた。

これは自分がすることだろうか、と考える。

自らの判断で処理をする。

 

気が付かない人に、

もっといろいろなことを自分ごととして考えろ、と

言うことは簡単ですが、そうそう人は変わりません。

 

気付く人に鈍くなれというのも、違います。

 

見えたことを処理できる力は

誇っていいことでもありますから。

 

ただ、気付いたことと、

自分が背負う部分を

分離させることが

自分だけ損をしている、という思いを

少し軽くするのかもしれません。

 

 

選べる道を増やす、もう一つの見方を

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