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ロザリン

LINEで別れる、その前に。返信の温度差を埋めた、ある恋の話

彼の既読スルー、未読スルー。
誘っても日程が決まらず、また自分から連絡する。

そんなLINEのやりとりが、長い年月をかけて変わっていった。
今日はそんな恋の話をしたいと思います。

 

彼女が彼に伝えたのが、
「もう誘う元気がなくなっちゃったの。気が向いたらあなたから誘って!」
という言葉でした。

 

これ、なかなかうまいな!と思いました。

 

「なんで返事をくれないの!」
「会う気がないなら、そう言ってよ!」

そう言いたくなるところを、相手を責めずに、自分がもう誘えないことを伝えている。

 

そして「気が向いたら」の一言が、なかなか効いています。

 

あなたは私に会いたい気持ちが、あまりなさそうですね。
私はそう受け取っていますよ。

 

そんな嫌みと警告を、サラッと混ぜているように思います。

 

会えないことは仕方がなくても

仕事が忙しい。
予定が合わない。
ほかに優先しなければならないことがある。

会えない事情は、いろいろあります。

 

だからといって、誘うたびに話が宙に浮いていたら、こっちも疲れちゃう。

何度も連絡しているうちに、予定を聞いているのか、自分と会いたい気持ちがあるか?を確かめているのか、わからなくなってくる。

会えないなら、会えないなりに、気持ちのフォローはしてほしい。

彼女が伝えたかったのは、そういうことだったんですよね。

 

でも、会えるまで彼女から誘い続けていれば、彼は困りません。

返事をしそびれても、予定を決めないままでも、そのうちまた連絡が来る。

誘ってもらえるのが当たり前になっていたら、
相手の「もう嫌になってきた」は、案外見えないものです。

 

そこで彼女は、お誘いの係を降りました。

次は、あなたから誘ってね。

相手が動かなければ、そのまま会わなくなるかもしれない。
それでも、もう自分から誘い続けるのはやめる。

実際、半年、さらには一年半と、会わずに過ごした時期もあったそうです。

 

な、長い・・・!

気を引くために、ちょっと黙ってみた。
そんなかわいらしい駆け引きではありませんね。

 

会いたい気持ちはあっても、このやりとりを続けるのは嫌だった

もっと言えば、好きだからこそ無理だったんだそうです。

 

「そっか。了解。」のあとに、長文が来る

その言葉を使うようになってから、
彼女は、会えないと言われたときの返し方も変えました。
「そっか。了解。」
「じゃあ、また気が向いたら!」

どうして?
いつなら会える?
と、こちらから話をつなぐのをやめたのです。

 

すると、彼から長文が届くようになりました。

今はこういう状況で、こんな事情があって、だから会うのが難しい。

「あ。誤解してる! やばい!」
そんな慌てぶりが、文章の向こうから見えるようです。

 

彼女が引くと、彼が説明し始める。

彼女にとっては、その変化が大きかったそうなんですね。

 

説明の内容はもちろんだけど、

それ以上に、自分の受け取り方を気にして、わざわざ言葉を尽くしてくれる。

 

なるほど、こういう癖のある人なのね。
でも、私のことは好きなのね。

会えない理由を知っただけでなく、誤解されたままにはしたくない彼の気持ちを、その行動から感じられたのがうれしかったのだそうです。

 

彼のほうも、勘違いしていた

再会して落ち着いて話してみると、
彼のほうも、誘われなくなったことで、
もう終わったのかな?と思っていたことがわかりました。

 

彼女は、会いたいと思っているのは私だけなのかと疲れていた。
彼は、誘われなくなったので、もう終わったのかと思っていた。

お互い、相手の気持ちがなくなったように感じていたのですね。

 

片方は返事がないことから。
もう片方は誘いがないことから。

それぞれに、もっともらしい理由があります。

でも、二人で話してみると、自分の知らなかった話が出てくる。

それまで何を考えていたのか。
どうして、その行動を取ったのか。

相手の気持ちを考えていたつもりでも、実際には、自分の受け取り方しか知らなかった。

こんなすれ違いで、大切な恋が終わってしまうのは悲しい。

 

彼女の寂しさも、彼が会えなかった事情も、話す前からあったものです。

新しく生まれたのは、それをお互いに知っている、という状態でした。

 

同じ台詞を、何度も使ううちに

これですっかり解決したかというと、そう簡単でもありません。

また予定が決まらない。
彼女の返事がそっけなくなる。
すると、彼が事情を説明する。

なかなか手間のかかる二人です。

 

彼が、いつでも気の利いた返信をする人になったわけではありません。
彼女も、会えなくても大丈夫!になったわけではない。

 

でも、その繰り返しの中で、
彼女は彼の事情を知り、彼は説明がないと彼女がどう受け取るかを覚えていった。

やがて、毎回長文を送らなくても、短いやりとりで伝わるようになってきました。

ああ、今はそういう状況なのね。
私に会いたくないという話ではないのね。

前には長々と説明しなければ伝わらなかったことが、今は短い言葉でわかる。

何度も同じ話をしているので、何も進んでいないように見える。
でも、そのたびに、お互いについて覚えたことがあったのです。

 

そっけなく見えるやりとりにも、二人にしかわからないものが詰まっている。

彼も彼女も、性格や癖が変わったわけではないけれど、

歴史を重ねて、関係が成長していったのかもしれません。

 

「また同じこと」の中身を見てみる

彼女が嫌だったのは、会えないことより、会いたいと思っているのが自分だけに感じられることでした。

理由もわからず、こちらばかりが誘い続ける関係は嫌だった。

そこを伝えたことで、彼にも、関係を続けるために自分がすることが見えてきた。

いつでも会うのは難しくても、事情を説明することはできる。

彼女も、その説明を聞くうちに、短い返信と会えない事実を、以前と同じ意味では受け取らなくなった。

相手の性格がすっかり変わらなくても、二人の付き合い方は変わっていきました。

同じことで揉めているから、何も変わっていない。
揉めなくなったから、うまくいっている。

どちらも、それだけではわかりません。

不満を伝えたあと、相手はどうしたのか。
その言葉や行動を、自分はどう受け取ったのか。
前とは違うやりとりが、少しでも生まれているのか。

 

鑑定でも、今起きている問題と一緒に、それまでの二人のことを伺います。

連絡が少ない彼は、どんなときに言葉を尽くしてくれるのか。
会えない間、二人は何を伝え、何を伝えそびれてきたのか。

お話と占いの両方から、表に出ている言動だけではわからない気持ちや事情を探っていきます。

彼女の話も、「何度言っても変わらない彼」で片づけてしまったら、
お互いの本音を、見落としてしまいます。

同じ出来事は繰り返し起こった。
でも、返ってくる言葉も、その受け取り方も変わっていた。

二人の長い年月は、そんなところにも残っていたのですね。

 

☆ロザリン☆

片思い・復縁専門占い師。「遊ばれた」という言葉を、全女子の辞書から消したい――そんな思いで鑑定を続けている。『カバラ数秘の本』著者。占い講師として180人以上の占い師デビューをサポート。「当たる」だけではなく、「悩んでいることがバカバカしくなる」鑑定を大切にしている。

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『カバラ数秘の本』

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