茶灯ぼたん
祈ることしか出来なくても
母が入院しました。
転倒して大怪我をし、数日前に手術を受けました。
実は今年に入って4回も転倒しています。
1〜2回目の転倒時、膝のお皿が割れていて、何度も「入院と手術が必要」と言われていました。
それでも「仕事が忙しいから」と自宅に戻り、本当は止められていた仕事まで続けていたようです。
そんな中で起きた4回目の転倒。
左肩の脱臼と骨折。
腰椎骨折。
そして肩の手術が必要な状態でした。
それほどの大怪我にもかかわらず、一晩様子を見て、痛みに耐えきれなくなってから一人で病院へ向かった母。
今年82歳になります。
その気力と強さには驚くばかりです。
ですが、今回はさすがに絶対安静。
帰宅は許されませんでした。
手術までの間は、肩と腰の激しい痛みに耐えながら、普段は弱音を吐かない母が毎日のように涙を流していました。
そして手術。
術後はまだ寝たままで動くことはできませんが、怪我の痛みは和らいだようで、日に日に表情も明るくなっています。
何度も入院を勧められながら、それでも仕事を続けていた母を見放すことなく診てくださった先生。
気持ちの浮き沈みがある母に、いつも優しく寄り添ってくださる看護師の皆さん。
その姿に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そんな中、先日の熊本での地震が起きました。
母の病室は5階。
大きな揺れだったそうですが、看護師さんがすぐに部屋へ駆けつけ、棚の扉を押さえながら母を守ってくださったそうです。
また、担当の先生はご実家が熊本にあり、ご両親とはどうにか連絡が取れたものの、被害の詳しい状況についてはお話しされませんでした。
震源地に近い地域とのことで、ご家族も被害に遭われているのではないかと案じられますが、患者である私たちに心配をかけまいと、あえて多くは語られなかったのだろうと感じました。
先生も看護師さんも、本当ならご自身やご家族のことが心配でならないはずです。
それでも患者を第一に考え、目の前の命を守るために動いてくださっている。
その姿に、ただただ感謝しかありませんでした。
そして今も、熊本で地震の被害に遭われ、不安な時間を過ごしていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
その方々のために、自分自身や家族のことよりも先に支援へ向かわれている方々もいらっしゃいます。
その献身にも、心から感謝しています。
被災された皆さまが一日も早く安心して過ごせる日が訪れますように。
そして、必要な支援が、一人でも多くの方へ、 一日も早く届くことを心より祈っています。
茶灯 ぼたん






