才能は、目立つものだけではありません
「私には、特別な才能がないんです」
そう話す人に、これまで何度も会ってきました。
けれども、その人の話を聞いていると、職場ではいつも誰かの相談に乗っていたり、散らかった話を分かりやすく整理したり、周囲が諦めたことを黙々と続けていたりします。
本人にとっては、どれも当たり前のことです。
だから、才能だとは思っていません。
簡単にできることほど、自分では見つけにくい
才能と聞くと、人より目立つ成果や、特別な技術を想像しやすいものです。
絵が上手い。
計算が速い。
人前で話せる。
大きな実績がある。
もちろん、それらも才能でしょう。
けれども、才能は結果として目に見えるものばかりではありません。
人の小さな変化に気づく。
対立している二人の間に入れる。
複雑なことから要点を見つける。
相手に合わせて伝え方を変える。
一度始めたことを、派手さがなくても続けられる。
こうした力は、仕事や人間関係の中で確かに役立っています。
ところが、本人は努力しなくても自然にやっているため、「誰でもできること」と考えてしまいます。
苦労して身につけたものには価値を感じても、最初から使えていた力には気づきにくいのです。
才能は、使う場所によって見え方が変わります
同じ力でも、いる場所によって評価は変わります。
慎重に確認する人が、速さだけを求める職場では「遅い人」と言われることがあります。
相手の話を丁寧に聞ける人が、数字だけで競う環境では「押しが弱い」と見られることもあるでしょう。
しかし、正確さが必要な仕事なら、その慎重さは信頼になります。
不安を抱えた人と関わる場なら、聞く力は大きな支えになります。
才能がないのではなく、その力が生きる場所にいない。
あるいは、長所として使う方法をまだ知らない。
そういうことは、決して珍しくありません。
「向いている仕事が分からない」とき、職業名だけを探しても答えが出ないことがあります。
まず、自分が無意識に何を見て、どんな場面で自然に動き、周囲に何を渡しているのかを知る。
そこから、力を生かせる仕事や環境が見えてきます。
欠点だと思っていたものの裏側にも、力があります
考えすぎる人には、見落としを減らす力があるかもしれません。
人に合わせすぎる人は、それだけ相手の反応を細かく受け取っているのかもしれません。
飽きっぽさの奥に、新しいものを見つける速さがあることもあります。
だからといって、苦しさを無理に長所と言い換える必要はありません。
疲れ切っているなら、まず負担を減らすことが先です。
ただ、「直すべき欠点」という一つの見方だけで、自分の一部を捨てなくてもよいと思うのです。
私は約15年間、カウンセリングやコーチングを通して、その人がまだ自分で気づいていない力や、力を止めている思い込みに向き合ってきました。
今はそこに占いを加え、生まれ持った性質や現在の流れ、力を生かしやすい方向も見ています。
才能は、新しく手に入れるものだけではありません。
すでに使っているのに、名前をつけていない力があります。
自分には何もないと決める前に、当たり前すぎて見落としてきたものを、一度拾い直してみませんか。
兵主部久談(ひょうすべ・くだん)
ほしよみ堂所属、ほしよみ堂町田店に出演。
周易、陰陽師カード、数秘術、手相、ダウンジングなどを使って鑑定しています。
約15年間、人の心と向き合ってきた経験を生かし、相手の気持ちや未来だけでなく、まだ言葉になっていない才能や、その力を止めている思考・行動のパターンを読み解くことを得意としています。
「自分の才能が分からない」
「今の仕事に、自分の力を生かせていない気がする」
そんなときは、まだ気づいていない自分の力を一緒に見つけていきましょう。
出演日:火・水・木(18時まで)・金・土






