星 叶夢
星 叶夢(ほし かなむ)
ほしよみ堂大阪梅田店所属
本当にあった不思議な話し②〜一晩中、肩揉み。寝ているのに眠れない~
寝ているはずなのに、眠れていない。
しかも、
一晩中、肩や足を揉んでいるというのです。
誰の肩を?
亡くなった人の肩を――。
今日は、私の従姉妹の家で本当にあった、不思議な話です。
私には、一つ年下の従姉妹がいます。
彼女は、とてもお母さんっ子でした。
兄弟はいましたが、
結婚してからも実家を離れず、お婿さんと母親の三人で暮らしていました。
その母親が、私の叔母です。
叔母は線の細い人で、
「しんどい」
が口癖のような人でした。
お婿さんはとても気の良い人で、叔母がしんどそうにしていると、肩や足を揉んであげることもありました。
そして従姉妹は、母親である叔母を看取りました。
それから、しばらく経った頃です。
お婿さんが、
どんどんやつれてきました。
病院で検査をしても、異常無し
当然、従姉妹は心配で仕方ありません。
ある日、お婿さんが話しました。
毎晩のように、夢に叔母が出てくるというのです。
「肩がしんどい」
「足がしんどい」
そう言う叔母に、夢の中でも生前と同じように肩や足を揉んであげている。
しかも、
一晩中。
それが何日も続いていると
寝ているはずなのに、疲れが取れない。
お婿さんは、どんどん憔悴していきました。
その話を聞いた従姉妹は、
「変なこと言わんとって!」
そんな話、聞きたくなかったのでしょう。
でも、内心では気になります。
毎日のように見る夢。
そして、お婿さんの不調。
もしかして、何か関係があるのでは?
そんな時、私の母が韓国へ行くことになりました。
母は、自分の実家のお墓のことで、韓国へ行く予定があったのです。
従姉妹の父親のお墓も韓国にあります。
そこで従姉妹が、母の日程に合わせて韓国へ行くことになりました。
実は、
従姉妹は、私の母を嫌っていました。
それなのに韓国で、お婿さんのことを母に相談したのです。
それほど、お婿さんの状態は深刻だったのでしょう。
母方の親戚筋には、お坊さんがいました。
このお坊さんは、また別の話にも登場すると思います。
不思議な力がある人だったと言えばいいのでしょうか
母は、お婿さんのことを相談しました。
すると、お坊さんが尋ねたのです。
「お位牌は、どうしている?」
実は従姉妹は、亡くなった母親のお位牌を、いつも自分のそばに置いていました。
朝は一階
夜、寝る時には二階へ。
母親が生前、寂しがり屋だったから。
そして従姉妹自身も、母親がいなくなって寂しかったのでしょう。
お位牌と一緒に寝ていました。
そのことは、従姉妹しか知らないことのはず。
お坊さんから
母親を想う気持ちは分かる。
でも、それは駄目だ。
「お位牌は、決まった場所に置きなさい。」
従姉妹は、すぐに韓国から家へ国際電話をかけました。
そして、お位牌を決まった場所に安置しました。
すると――
叔母は、お婿さんの夢に出てこなくなりました。
お婿さんは夜ぐっすり眠れるようになり、体調も回復したのです。
でも、この話。
これで終わりではありません。
今度は叔母が、
私の母の夢に現れるようになったのです。
叔母と私の母は、生前、犬猿の仲でした。
そして母によると、
叔母が夢に出てくると、その後に嫌なことや大変なことが起きる。
だから母は、
「もう姉さんが夢に出てきたら、心臓がドキドキする。今度は何が起きるの?って心配になる。」
とぼやいています。
ちなみに、
従姉妹は、また私の母が嫌いに戻り、今は無視しています。
この違いは何なのでしょう(笑)
私は、叔母がお礼として母に、
「気をつけて」
と知らせに来てくれているのかな?
そんなふうに思っています。
この話は、私自身がその場で体験したものではなく、家族から聞いた話です。
でも、
今日も、作り話ではありません。
夢とお婿さんの体調に、本当に関係があったのか。
お位牌を決まった場所に安置したことと、その後の変化に関係があったのか。
私には分かりません。
ただ、実際に家族の中で起きた、不思議な話です。
信じるか、信じないかは、お任せします。
ほしよみ堂大阪梅田店 星 叶夢






