阿僧祇ユナタ
ルールとは自分で見極めて破るか守るかを選別するべき
守るべきルールには意思を持て
人間関係とは、ある種の「抑圧」の連続です。
なぜなら、人間は究極的にはお互いを完全に理解し合うことなどできないから。
だからこそ私たちは「ルールを守ろう」という約束事を交わします。

でも、ここで前提を履き違えてはいけない。
ルールとは本来、他人のためではなく「自分自身のため」に守るものです。
他人に合わせる理由は、自分が不利にならないため。
逆に言えば、自分に不利にならない(守る必要のない)ルールまで愚直に守る必要はないということです。
役者時代、講師から「家に帰ったら万引きをしなさい」と言われたことがあります。
なかなかにショッキングで、生涯忘れられない言葉ですね。
もちろん現実に万引きはしませんでした。
したら捕まって不利になるのは自分だからです(10代ならやってしまったかもしれませんが笑)。
講師が伝えたかったのは、実際に犯罪をすることではありません。
「万引きをする瞬間の心拍数やスリル感を、舞台上で表現しなさい」ということだったのです。
役者には、常識を突き抜けるほどの狂気や凄みが求められます。
人殺しの役なのに殺す気の無い演技を見せられてお客さんは楽しくありませんでしょう。
一般的な常識に埋もれていては、本物の表現はできません。
自分の人生において「守るべきルール」と「破ってもいいルール」を自分の意思で選別すること。
これは役者だけでなく、人として生きるすべてに通じる本質だと思ってます。
だってルールを作ったのも人なのだから合わないルールもあって当然。
社会に牙を向けと言ってるわけじゃあありません。
ただ、社会を敵に回さない限りでなら自分に沿わないルールをただ守るだけだと最後はルールによって殺されてしまう。
自分の意思で守るべきルールをちゃんと見極めるべきだと言っているのです。
最後の最後、自分を守ってくれるのは自分なのですから!
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