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星 叶夢

星 叶夢(ほし かなむ)
ほしよみ堂大阪梅田店所属

私は、どうしたらええの?⑧ ~30万円のスーツから始まった~

~30万円のスーツから始まった~

 

夫と私は、

お金に対する価値観が、全く違いました。

それに気づいたのは、いつだったのでしょう。

 

結婚する前のことです。

夫が欲しがったのは、
ジョルジオ・アルマーニのスーツ。

お値段、

300,000円

 

私には、もう金額のレベルが違いすぎて、
高いとか安いとかいうより、

よく分からない(笑)

 

お店の方にカードを勧められました。

そこで、カードを作ったのだったと思います。

そして、

分割払い。

 

一度に30万円払わなくても、
欲しいものが買える。

今振り返ると、
ここからだったように思います。

そもそも夫は、
昔からとても凝り性でした。

欲しいと思ったら、

自分が思う、一番良いものを選ぶ。

 

ステレオのスピーカーを買う時も、
何軒ものお店を回って聞き比べる。

 

それだけではありません。

 

月刊誌まで買って研究する。

 

私は横で、

「その本代で、夕飯できるねん。」

と思っていました(笑)

 

でも夫にとっては、

買い物を楽しむの、一部だったのでしょう

 

適当に選ぶ人ではありません。

 

買ったものは、
きちんと手入れもします。

良いものを選んで、
大切に使う。

 

ただ――

良いものが、高い(笑)

 

夫は百貨店や高級店を見て回るのも好きでした。

ウインドーショッピングです。

 

よく、

女性の買い物に付き合わされて、
男性が「まだ見るの?」と疲れてしまう。

そんな話がありますが、

 

我が家は逆でした(笑)

私は、それほど興味がありません。

 

服だって、
UNIQLOくらいが私のブランド品。

 

そんな私でも、

「これ、いいなぁ。」

と思うものはあります。

 

以前、60万円ほどするコートを見て、
何気なく「いいなぁ」と言ったことがありました。

 

すると夫は、

 

 

「買ったらええやん。」

いやいや。

60万円やで?(笑)

夫は子どもの頃から、
欲しいものを買ってもらって育ったようです。

おもちゃのプラモデルを買ってもらうと、
帰りの電車で待ちきれずに作り始める。

ところが、部品が足りない。

普通なら、

「家に帰ってから確認しなさい。」

となりそうですが、

同じものを、もう一つ買ってもらったそうです。

今でも新品のスニーカーを買うと、
帰りの電車で紐を通し始めます。

待てない(笑)

三つ子の魂百まで、なのでしょうか。

夫は、

一流品が好き。
新品が好き。
そして、とことん凝る。

一方の私は、
そこまで物にこだわりません。

どちらが良いとか、
悪いとかではなく、

価値観が、全く違ったのです。

今の私は思います。

お金を持っていることと、
お金の扱い方を知っていることは別。

でも、当時の私は、
そんなことまで考えていませんでした。

30万円のスーツ。

カード。

分割払い。

それはまだ、
この先どうなっていくのかも知らなかった頃の話です。

 

そして夫の、

「こだわりのお買い物」

は、もちろんこれだけではありません。

むしろ――

まだ、入口です(笑)

 

ほしよみ堂大阪梅田店  星 叶夢

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