親を介護することと、過去を許すことは同じではありません
親の通院に付き添い、買い物をし、必要な手続きをする。
そこまでしているのに、昔のことを思い出すと怒りや悲しさが残る。
「介護しているのだから、もう許さなければ」と自分に言い聞かせていませんか。
親を支えることと、過去を許すことは同じではありません。
今必要なことを行うために、傷ついた事実まで消したり、親子関係を美しい思い出に書き換えたりする必要はないのです。
介護は行動であり、許しは感情と評価です
食事を届ける。
介護サービスの連絡をする。
病院へ付き添う。
これらは、今の親の生活を支えるための行動です。
一方、過去の言葉や扱いをどう受け止めるか、親への怒りが残っているかは、あなたの感情と経験に関わることです。
介護を始めたからといって、二つを同時に変えなければならないわけではありません。
必要な支援をしながら、まだ許せないと思ってもよい。
親を心配しながら、会うと苦しくなってもよい。
一見矛盾する気持ちが同時にあるのは、それだけ関係に長い歴史があるからです。
親が弱ると、過去まで肯定したくなることがあります
年を取り、以前より弱くなった親を見ると、怒り続ける自分のほうが悪いように感じることがあります。
周囲から「親も大変だった」「昔のことなのだから」と言われ、分かってあげるよう求められる場合もあるでしょう。
親にも事情があったのかもしれません。
しかし、事情を理解することと、その行為で傷つかなかったことにするのは別です。
本店ブログ記事の「許すことと、もう一度信じることは同じではありません」でお伝えしたように、感情を整理することと、関係を再び近づけることも同じではありません。
許しを急ぐほど、言えなかった怒りが心の奥へ戻り、介護の場面で強く表れることもあります。
三つを分けると、自分を責めにくくなります
約15年間、人の心や関係のパターンに向き合う中で、親子関係の記憶と、現在の介護責任が絡み合って苦しくなる方を見てきました。
そんなときは、次の三つを分けて考えます。
今の親に必要な支援は何か。
自分は親にどんな感情を持っているか。
過去の出来事を、今どう評価しているか。
支援が必要でも、愛情だけで行うとは限りません。
怒りが残っていても、できる範囲のことはできます。
そして、過去を許せなくても、現在の自分の行動まで冷たいものになるわけではありません。
三つを一つにしないことで、「優しくできない私は悪い」という結論から離れやすくなります。
できる範囲を決めることは、過去への判決ではありません
どこまで介護をするか決めるために、親が良い親だったか、悪い親だったかという最終判定を出す必要はありません。
自分でできること。
家族に頼むこと。
専門職や外部の支援に任せること。
今の生活と心を守れる範囲から決めてよいのです。
現在の介護負担と役割分担については、町田店ブログ記事の「親の介護、私が全部やるべき?自分の人生との両立を占います」でも詳しく書いています。
距離を取ることは復讐ではなく、介護を続けるための条件になる場合があります。
占いでは、罪悪感の奥にある役割を見ます
占いで、過去の親子関係に正しい判決を出すことはできません。
けれど、なぜ自分だけが背負わなければならないと感じるのか、家族の中でどんな役割に戻っているのか、今後どこまで関わると無理がないのかを見ることはできます。
親を介護することは、過去のすべてを肯定する契約ではありません。
許せない感情が残っていても、今の自分が選べる支え方があります。
親のためにできることと、自分を守るために必要なことを、別々に考えてみてください。
兵主部久談(ひょうすべ・くだん)
ほしよみ堂所属、ほしよみ堂町田店に出演。
周易、陰陽師カード、数秘術、手相、ダウンジングなどを使って鑑定しています。
約15年間、人の心と向き合ってきた経験を生かし、相手の気持ちや未来だけでなく、【無意識の思考や行動のパターン】を読み解くことを得意としています。
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