失敗が怖くなったのは③
〜答えはひとつじゃない〜
「失敗したって、やり直せばいい」
「やってみなければ分からない」
そんなことは、きっと誰もが頭では分かっているのです。
それなのに、いざ行動しようとすると、足がすくんでしまう。
言おうと思っていた言葉が出てこない。
挑戦しようと決めたはずなのに、
失敗しても大丈夫だと自分に言い聞かせても、
今日は、そんな心の働きについて考えてみたいと思います。
頭では分かっているのに、動けない
過去の経験や思い込みによって、
こうした心の壁を「メンタルブロック」と呼ぶことがあります。
例えば、以前誰かに笑われた経験があれば、
一度うまくいかなかったことには、なかなか挑戦できなくなる。
まだ何も起きていないのに、
でも、ここで大切なのは、
「私は何を怖がっているんだろう?」
「本当に、そんなに怖いことなんだろうか?」
そうやって、自分の恐れを見つめてみる。
怖いからこそ、これまで目をそらしてきたのかもしれません。
けれど、よく見て、その気持ちをじっくり味わってみると、
「あれ? 思っていたほど大したことじゃなかった」
起きてもいない失敗を想像して、
もちろん、すべての恐れが簡単になくなるわけではありません。
それでも、正体の分からない怖さと、正体を知った怖さでは、
見えないから怖かったものが、見えることで、
そこから初めて、
楽譜を忘れたら、どうする?
第1話で、ピアノを教えていた頃のお話をしました。
楽譜を忘れて、泣いてしまう子どもたち。
でも、楽譜を忘れたなら、隣の子に見せてもらえばいい。
先生に相談したっていい。
覚えているところまで弾いてみてもいい。
方法はいくらでもあるんです。
「楽譜を忘れた」
これは、ただの事実です。
けれど、そこに「忘れ物をしてはいけない」「
そして、
でも、そこで一度、立ち止まって考えてみる。
「私は何を怖がっているんだろう?」
「楽譜を忘れたら、本当に何もできないのかな?」
そうやって怖さの正体を見つめてみると、
問題が起きたことと、解決できないことは、同じではありません。
人生にも、選択肢はたくさんある
これは、大人になってからも同じです。
好きな人に気持ちを伝えるか、諦めるか。
今の仕事を続けるか、辞めるか。
人間関係を我慢するか、離れるか。
私たちは、つい物事を二択で考えてしまうことがあります。
でも、本当にその二つしかないのでしょうか。
気持ちを伝える前に、もう少し相手を知ることだってできる。
仕事を辞めずに、新しいことを学び始めてもいい。
人間関係だって、離れるか我慢するかだけではなく、
選択肢は、私たちが思っているよりずっと多いのです。
ひとつの方法がうまくいかなかったからといって、
正解を探すのではなく、可能性を見つける
私は占い師として、日々さまざまなご相談を受けています。
その中で感じるのは、答えが見つからないというよりも、
「どうしたらいいですか?」
「どちらを選べば幸せになれますか?」
もちろん、占いを通して未来の可能性を読み解くこともあります。
けれど、私は占いを、
自分では思いつかなかった考え方に出会うこと。
見落としていた可能性に気づくこと。
そして、自分自身の本当の気持ちを知ること。
そんな時間にも、大きな意味があると思っています。
迷ったら、占ってみたっていいじゃない。
それもまた、たくさんある選択肢の一つなのですから。
失敗の先にも、道はある
失敗しない人生なんて、きっとありません。
大切なのは、失敗をしないことではなく、
間違えたら、やり直せばいい。
うまくいかなければ、別の方法を探せばいい。
誰かに助けを求めたっていい。
あの頃、楽譜を忘れて泣いていた子どもたちにも、
そして今、何かを恐れて立ち止まっている大人たちにも、
失敗したからといって、
答えは、ひとつじゃない。
人生には、まだまだ選べる道があります。
カンパネラ美風
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