美月マーシャ
ロシアのはちみつ市で見つけた、暮らしの中の豊かさ
日本でハチミツを選ぶたびに、
ふと思い出す景色があります。
モスクワ郊外の公園に、
春と秋だけ設営される大きな会場。
中に入ると、
ロシア各地から集まったハチミツ屋さんが、
ずらりと軒を連ねていました。
そこにあったのは、
大きなケースにたっぷり入った、
種類も香りも違うハチミツたち。
味見をしながら、
必要な分だけ量ってもらう。
その買い方ひとつにも、
ロシアらしい豊かさがありました。
アカシア、レンゲ、クローバー。
そば、栗、りんご、みかん。
日本でも聞きなじみのあるものから、
菩提樹、アザミ、サンザシ、
野生のハーブ、その土地にしか咲かない花のハチミツまで。
あまりの種類の多さに、
最初はただ見ているだけで圧倒されました。
色も違う。
香りも違う。
スプーンにのせたときの重さも違う。
さらりとしたもの。
ペースト状のもの。
花の香りがふわっと広がるもの。
少し薬草のような深みを感じるもの。
同じ種類のハチミツでも、
お店によって味がずいぶん違います。
だから、気軽に味見をさせてもらいながら、
自分の舌で選んでいくのです。
「あ、これは好き」
「これは今の気分ではないかも」
そんなふうに選ぶ時間が、
とても豊かでした。
ロシアでは、
ハチミツはただの甘味料ではありません。
古くから、薬用や保存食、
お菓子作り、飲み物、贈り物など、
暮らしの中で親しまれてきたもの。
健康と豊かさの象徴のように、
日常のすぐそばにありました。
我が家でも、
プロポリス入りのハチミツにはよく助けられました。
喉が痛いとき。
少し不調を感じたとき。
スプーンでひとさじ、ペロッとなめる。
それだけで、
なんとなく大丈夫な気がしたのです。
もちろん、
ハチミツが何でも解決してくれるわけではありません。
でも、体が少し弱っているときに、
自然の恵みをひとさじいただく。
その感覚が、
妙に心強かったのを覚えています。
ハチミツ市では、
蜜蝋で作られたろうそくや石鹸、
乾燥きのこなども売られていました。
そして、忘れられないのが、
フランス人の友人の姿です。
彼女はハチミツをキロ単位で買い込むために、
ショッピングカートを持参していました。
その本気度に、思わず笑ってしまったけれど、
同時に少し憧れました。
自分の暮らしに必要なものを、
ちゃんと知っている人の姿だったからです。
質が良くて、種類も多い。
それでいて、手頃で日常に取り入れやすい。
ロシアのハチミツ市には、
自然の恵みを特別扱いしすぎず、
暮らしの中で使っていく空気がありました。
高価なものを飾る豊かさではなく、
必要なものを選び、使い、味わう豊かさ。
それが、とても印象に残っています。
日本で小さなハチミツの瓶を手に取るたび、
私はあの公園の景色を思い出します。
種類豊かなはちみつ。
甘い香り。
小さなスプーン。
そして、自分の感覚で選んでいた時間。
あれは、ただの買い物ではなかったのかもしれません。
今の自分に合うものを、
自分の感覚で選ぶ練習。
そんな時間だった気がします。
豊かさは、
たくさん持つことだけではなくて。
自分に合うものを、
自分で選べること。
ロシアのハチミツ市で味わった、
あのひとさじの感覚は、
今も私の中に残っています。
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原宿ほしよみ堂所属占い師
美月マーシャ
紫微斗数を中心に、
仕事・恋愛・人間関係のお悩みを、
「人生の設計図」という視点から読み解いています。
うまく言葉にできない違和感も、
命盤を通して見ていくと、
少しずつ輪郭が見えてくることがあります。
自分らしい選び方を知りたい方は、
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