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黒猫は不吉?幸運?|占いと猫から見る日本と西洋の意外な違い

「黒猫が横切ると、不吉なことが起きる。」

そんな話を、一度くらい聞いたことはありませんか?

ところが世界を見渡すと、黒猫は必ずしも“不吉な存在”ではありません。
むしろ、幸運や繁栄を運んでくる猫として大切にされている地域もあります。

同じ猫なのに、ある場所では怖がられ、ある場所では幸運の象徴になる。

占いの世界を見ていても、こうした「文化による意味の違い」はとても興味深いものです。

日本では、猫は福を招く存在

日本で猫と聞いて、多くの人が思い浮かべるのが「招き猫」ではないでしょうか。

片手を上げて福を招く姿は、商売繁盛や良縁、金運などの縁起物として親しまれてきました。

右手を上げる猫は金運、左手を上げる猫は人とのご縁を招く、といわれることもあります。

さらに日本には、「猫は家につく」という言葉もあります。

犬が人になつくのに対し、猫は場所や家に強く結びつくという昔ながらの考え方です。

どこか神秘的で、人間には見えない何かを感じ取っているような姿。

じっと何もないところを見つめていたり、突然走り出したりする猫を見て、

「何か見えているのでは?」

と思ったことがある方もいるでしょう。

もちろん、それをすべて霊的なものとして考える必要はありません。

ただ、人間には分からない感覚を持っているように見えるところが、猫と占いの相性をよくしているのかもしれません。

西洋では、猫は魔女と結びつけられた

一方、西洋では猫、とくに黒猫には少し違った歴史があります。

中世ヨーロッパでは、猫が魔女と結びつけて語られることがありました。

魔女の使い魔として黒猫が描かれたり、夜の闇や未知の世界を象徴する存在として扱われたりしたのです。

その影響から、

「黒猫が目の前を横切ると縁起が悪い」

という迷信が広まった地域もありました。

占い、魔術、星読みなどと猫が一緒に描かれることが多いのも、この文化的なイメージが背景にあります。

タロットカードや占星術をモチーフにしたイラストにも、黒猫が登場することがありますよね。

猫の持つ「自由さ」「夜」「直感」「神秘性」は、西洋のオカルティックな世界観と非常に相性がよかったのでしょう。

でも、西洋でも黒猫は幸運になる

面白いのは、西洋だからといって、黒猫がすべて不吉というわけではないことです。

地域や時代によって、意味はまったく異なります。

イギリスの一部では、黒猫は幸運の象徴とされてきました。

また、船乗りの世界では猫を船に乗せることが縁起のよい行為と考えられたこともあります。

つまり、

「黒猫=不吉」

というのは世界共通の考え方ではないのです。

同じものでも、見る人、暮らす場所、歴史によって意味は変わります。

これは占いにも、とてもよく似ています。

占いも「意味を一つに決めつけない」

たとえばタロットカードで「死神」が出たとします。

名前だけを見れば、

「悪いことが起こるのでは?」

と怖くなるかもしれません。

しかし占いでは、死神のカードを単純に「死」そのものとして読むわけではありません。

終わり、区切り、変化、再出発。

状況によって意味は変わります。

黒猫も同じです。

不吉だと思えば不吉に見える。

幸運の象徴だと知れば、急にありがたい存在に見えてくる。

私たちは意外と、「意味そのもの」よりも、「意味づけ」に影響されながら生きています。

猫は未来を決めない

もし朝、家を出た瞬間に黒猫が横切ったらどうでしょう。

「今日は最悪の日になる。」

そう思って一日を過ごせば、ちょっとした失敗まで黒猫のせいにしてしまうかもしれません。

でも、

「今日は何か面白いことが起こりそう。」

と思えば、同じ出来事でも受け止め方は変わります。

占いも、本来は未来を怖がるためのものではありません。

未来を決めつけるためでもありません。

今の自分が何を考え、どんな選択をするのか。

そのヒントを探すものだと私は考えています。

日本の招き猫、西洋の黒猫

日本では福を招く猫。

西洋では魔女と一緒に描かれた猫。

幸運になったり、不吉になったり、守り神になったり。

猫は世界中で、さまざまな意味を与えられてきました。

でも、猫本人からすれば、

「そんなこと知らんがな」

という感じかもしれません。

今日も好きなところで寝て、食べたいときに食べて、人間の都合など気にせず生きています。

考えてみれば、その自由さこそ、猫から学べる最高の占いなのかもしれません。

周りが何と言おうと、自分の感覚を大切にする。

怖い意味を一つだけ信じ込まない。

未来はまだ決まっていない。

黒猫が横切ったとしても、それだけで今日の運命が決まるわけではありません。

むしろ、

「今日はどんな一日にしようか。」

そう考えられる人のほうが、きっと運を上手に使えるのではないでしょうか。

 

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