「親なら子どもを愛して当然」という言葉が、親を追い詰めることがあります
「自分の子どもなのだから、愛して当然」
その言葉は、一見すると正しいように聞こえます。
けれど、子どもをかわいいと思えない。
抱きしめたい気持ちが湧かない。
少し離れていると、ほっとする。
そんな状態にいる人へ「親なら当然」と言えば、愛情が生まれるのでしょうか。
むしろ、自分は親失格だと思い、本当の状態を隠すようになるかもしれません。
親であることは責任を伴います。
しかし、責任があることと、感情まで命令できることは同じではありません。
正しい言葉が、助けを求めにくくすることがあります
親は子どもを愛するもの。
そう信じられている場所では、「愛情が分からない」と口にするだけで、責められるように感じます。
すると、疲れていても休みたいと言えない。
子どもと離れる時間が必要でも頼めない。
怒りが強くなっても、よい親を演じようとする。
外からは問題がないように見えても、内側では限界が近づいていきます。
約15年間、受講生やクライエントなどと心の反応を扱う中でも、「自分の子どもなのに愛情がわかない」という言葉は、責められる怖さから表に出にくいものでした。
誰にも言えない悩みについて書いた本店ブログの記事でもお伝えしたように、言いにくいことほど、言葉にできないまま深刻になることがあります。
必要なのは、正しさで口を塞ぐことではなく、安全に話せる場所を作ることです。
感情・行動・責任を一つにしない
愛情という感情が湧かないこと。
子どもに食事を用意し、危険から守ること。
限界を感じたときに、誰かへ助けを求めること。
これら3つは分けて考えられます。
気持ちを偽って「愛しているはず」と思い込むより、今できていることと、できなくなっていることを確かめる。
そのほうが、子どもと親の両方を守るための現実的な一歩になります。
感情が足りないと自分を裁く前に、
睡眠は取れているか。
一人に負担が偏っていないか。
夫婦や家族との関係で消耗していないか。自分の幼少期の記憶が動いていないか。
原因を一つに決めず、分けて見る必要があります。
「よい親」から外れる怖さ
親になると、自分の希望より子どもを優先する場面が増えます。
その積み重ねの中で、自分の疲れや怒りまで「親なのだから我慢するべき」と扱ってしまう人がいます。
けれど、自分を大切にすることと、子どもを大切にしないことは反対ではありません。
本店ブログの記事「自分を満たすことは、わがままではありません」で書いたように、誰かを大切にする人生の中には、自分も含まれてよいのです。
休むこと。
交代してもらうこと。
自分の時間を持つこと。
専門的な支援を使うこと。
それは親として逃げることではなく、関係を壊さないための選択でもあります。
愛情を証明するより、安全を守る
子どもを傷つけそう、自分を傷つけたい、日々の生活を保てないと感じるときは、占いだけで抱える段階ではありません。
医療機関、市区町村のこども家庭センター、児童相談所などへつながり、まず子どもと自分の安全を確保してください。
鑑定でできるのは、家族の中で背負ってきた役割や、助けを求めにくい理由、これから関係をどう作るかを整理することです。
愛情らしい感情を演じることが、親の証明ではありません。
苦しい状態を認め、必要な助けを選ぶこともまた、子どもを守る行動です。
「親なら当然」という言葉で自分を閉じ込めず、今の自分に必要な支えを探していきましょう。
兵主部久談(ひょうすべ・くだん)
ほしよみ堂所属、ほしよみ堂町田店に出演。
周易、陰陽師カード、数秘術、手相、ダウンジングなどを使って鑑定しています。
約15年間、人の心と向き合ってきた経験を生かし、相手の気持ちや未来だけでなく、【無意識の思考や行動のパターン】を読み解くことを得意としています。
家族との関係で、
「本当のことを言ったら、責められそう」
「自分が我慢すればよいと思ってしまう」
そんなときは、言葉にしにくい気持ちから一緒に整理していきましょう。
出演日:火・水・木(18時まで)・金・土
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