ミルラ
MYRRHA ( みるら ) |月は約1ヵ月、冥王星は約248年【 前半 】 ── 私たちを突き動かす5つの天体。
西洋占星術では、主に太陽から
冥王星までの10個の天体を使って
ホロスコープを読み解きます。
それぞれの天体には、感情、思考、
自己表現、愛情、行動力、成長、責任、
変革、理想、根底からの変容などの
異なるテーマがあります。
なぜ、これほど多くのテーマを10個の
天体から読み解くことができるのか。
その理由のひとつに、各天体ごとの
「 動くスピード 」が違うこと。
例えば、月は約1ヵ月で12星座を
めぐるのに対し、火星は約2年かけて
12星座をめぐります。
西洋占星術では、天体がどれくらいの
時間をかけて星座をめぐるかによって、
「 どのくらいの時間の中で働くのか 」
という意味合いも大きく変わってきます。
今回は、月から火星まで。
私たちの感情や思考、価値観、行動を動かす、
5つの天体を見ていきたいと思います。
【 月 】
月は、約28日で地球の周りを1周し、
占星術では約1ヵ月で12星座をめぐります。
10天体の中でも、もっとも速く動く天体。
「 感情 」「 安心感 」「 習慣 」「 身体感覚 」
月が象徴するのは、私たちの中にある
「 今、この瞬間 」の反応です。
昨日はあんなに平気だったのに、
今日はなぜか不安。
さっきまでやる気があったのに、
急に気持ちが落ち込む。
そんな日々の揺らぎを、月は映し出します。
月がひとつの星座に滞在するのは約2〜3日。
感情は、変化するもの。
月は、私たちに変化する自分を受け
入れることを教えてくれます。
【 太陽 】
太陽は、約1年で12星座をめぐります。
月が今の感情を映す天体だとすれば、
太陽は「 私はどう生きたいのか 」という
人生の中心を象徴します。
「 自己表現 」「 生命力 」「 意志 」「 人生の方向性 」
1年の周期を持つ太陽は、私たちに
毎年ひとつのサイクルを与えます。
誕生日を迎えると、太陽は新しい
1年のテーマへと進んでいく。
昨年の自分と、今年の自分。
太陽が教えてくれるのは、人生には
自分自身が中心となって進んでいく
時間があるということ。
誰かの期待に応えるためではなく、
「 私は、どう生きたいのか 」
という問いに、自分自身で答えていく。
それが、太陽の学びなのかもしれません。
【 水星 】
水星の公転周期は約88日。( 約3ヵ月 )
「 思考 」「 言葉 」「 学習 」
「 情報 」「 コミュニケーション 」
水星は地球から見ると太陽の近くを
動き続け、西洋占星術では逆行など、
独特のリズムを持つ天体。
水星は、太陽から大きく離れることはなく
占星術的にも興味深い特徴です。
私たちの「 考え方 」や「 言葉 」は、
完全に独立して存在するわけではありません。
自分が何を大切にしているのか。
どんな人生を生きたいのか。
太陽と結びつきながら、思考や言葉が
生まれていくのです。
水星が教えてくれるのは、知識を
増やすことだけではありません。
自分は何を考え、何を伝え、
どのように世界を理解しているのか。
その考え方は本当に自分のものなのか。
水星は、私たちに考えることそのものを
学ばせてくれる天体なのかもしれません。
【 金星 】
金星の公転周期は約225日。( 約7ヵ月 )
「 愛情 」「 好み 」「 美意識 」「 価値観 」
金星も、太陽の近くを動く天体で、
何が好きなのか。
誰に惹かれるのか。
何に価値を感じるのか。
私たちの中にある心地よさを表します。
しかし、好きという感覚は、
永遠に同じではありません。
かつて好きだったのに、今は興味がない。
以前は惹かれなかったのに、今は心が動く。
人を好きになる感覚も、人生の
経験によって変わっていきます。
金星が教えてくれるのは好きという
感覚も、変化していいということ。
誰かに好かれるために、自分の
好みを変えるのではなく、
何に心が動くのかを知っていく。
それが、金星の学びなのかもしれません。
【 火星 】
火星は、約2年で12星座をめぐります。
太陽や金星よりも長い時間をかけて、
私たちの行動パターンに影響を与える天体。
火星が象徴するのは「 行動力 」「 情熱 」
「 意志 」「 闘争心 」そして「 怒り 」
挑戦してみたい。
前に進みたい。
負けたくない。
正に、内側から湧き上がるエネルギー。
火星は、エネルギーそのものに
良い悪いをつけません。
同じ情熱が、挑戦する力になることも
あれば怒りや攻撃性として現れることも。
大切なのは、そのエネルギーを
どこへ向けていくのか。
行動することも、戦うことも、立ち
止まることも、自分のエネルギーの
使い方を選ぶことが、火星の学びなのです。
火星が教えてくれるのは、自分の力を何のために
使うのかということなのかもしれません。
月から火星まで。5つの天体が動かす「 私 」
月のように、数日単位で変化するもの。
太陽のように、1年をかけて育つもの。
水星や金星のように、思考や価値観を動かすもの。
火星のように、私たちの行動を変えていくもの。
月から火星までの5つの天体は、
日々、私たちの個人的な感情や思考、
価値観、行動を動かしています。
今日の気分も。
自分らしさも。
誰かを好きになる気持ちも。
何かに向かって動き出す力も。
それぞれの天体が、異なるスピードで
私たちの中を動かしているのです。
だからこそ、西洋占星術では今の自分を
ひとつの性格や状態だけで判断しません。
各天体のスピードが違うように、
私たちの内側にある変化のスピードも、
それぞれ違うのです。
そして、占星術で見ることができる時間は、
個人の内側だけではありません。
ここから先は、天体の周期がさらに長くなり
木星、土星、天王星、海王星、冥王星。
これらの天体は、ひとりの人間の人生を
超えて、世代や時代そのものに影響を
与えていきます。
次回は、人生から時代へ。
さらに長い時間をかけて動く5つの天体を
見ていきたいと思います。
MYRRHA みるら
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