美月マーシャ
いつの間にか、「好き」より「役割」で服を選んでいた
ロシアに住んでいた頃、
まわりには、
年齢に関係なく、
自分の好きな服を楽しんでいる人が
たくさんいました。
明るい色を着る人。
大きめのアクセサリーをつける人。
少し個性的なデザインを選ぶ人。
それが、
特別なことではなかったんです。
私も自然と影響されて、
「これ、好き」
と思ったものを、
わりと素直に選んでいました。
でも、
日本に帰ってきてから、
少しずつ服の選び方が変わりました。
子どもと出かける日は、
汚れても気にならない服。
公園に行くなら、
動きやすいもの。
パートをしていた頃は、
職場で浮かない、
無難な服を選ぶことが
多くなりました。
それがダメだったとは思っていません。
そのときの生活には、
ちゃんと合っていたんです。
ただ、
動きやすいか。
汚れても大丈夫か。
仕事に向いているか。
そんな基準が増えるうちに、
「私は、これが好き?」
を考えることが、
少し減っていた気がします。
服を楽しむのを
やめたつもりはないのに、
気づけば、
便利とか無難とか、
役割に合うものを
選ぶことが増えていました。
そして、
久しぶりに少し華やかな服や
アクセサリーが気になったとき、
「これ、若すぎるかな?」
と思うようになったんです。
今振り返ると、
あれは年齢だけの問題では
なかったのかもしれません。
子どものお母さんとして。
パート先で働く人として。
その場所に合う自分を
選ぶことに慣れていたから、
自分の「好き」が
少し後ろに下がっていただけ。
占い師になってからは、
人前に出る機会も増えました。
するとまた、
服を選ぶときに、
「何が無難か」だけではなく、
「自分をどう表現したいか」
を考えるようになりました。
もちろん今でも、
TPOは気にします。
子どもと一緒なら、
動きやすい服を選ぶこともある。
でも、
それとは別に、
好きな色を選んだり、
少し存在感のあるものを身につけたり。
そういう楽しさが、
また戻ってきました。
服って、
その人の好みだけではなくて、
今いる場所や、
そのときの役割も、
意外と映しているんですよね。
だから、
無難な服を選んでいた時期も、
それはそれで
今の私につながっています。
ただ、
役割に合わせることが続くと、
「私は何が好きだったっけ?」
が、
少し見えにくくなることはある。
今はもう、
「これ、若すぎるかな?」
「ちょっと派手かな?」
よりも、
「これ、着たいな」
を先に考えます。
年齢に逆らいたいわけでも、
いつも目立ちたいわけでもない。
ただ、
今の暮らしの中に、
自分の「好き」が
ちゃんと残っているほうが、
私は心地いいです。
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原宿ほしよみ堂所属占い師
美月マーシャ
役割を脱いで、本音を着る。
自分らしい幸せを、整える。
ロシアで出会った女性たち、
日本茶や季節のこと、
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